2003年9月27日・28日 中央線高架化工事を見る


JR中央線(快速)のうち、30年だか40年だか延々と工事の進まなかった三鷹〜国分寺間の高架化工事が、ついに本格的にスタートするため、線路の切り替え工事が行われることに。
そのため、9月27日(土)夕方から〜翌日6時まで三鷹〜国分寺間がほぼ運休し、バスやその他の交通機関に振り替え輸送が行われるという大規模な工事です。具体的にどう線路を切り替えるのかと言いますと、新たに確保した土地に上り用の仮線を敷設し、下り線は従来の上り線を走行することになります。まずは、武蔵小金井駅から見ていくことにしました。当時は南口に緑色の三角屋根が特徴の駅舎があり、1926(大正15)年に開業してから使われていたとも云われます。

従来のホームの様子。

こちらは仮設ホーム。


東京方の様子。

続いて東小金井駅。201系が並びます。


従来ホームの全景

続いて武蔵境駅


こちらは西武多摩川線の高架化工事がスタートしていました。


続いて国分寺駅へ戻り、祖母と叔母と合流して駅近くにある都立殿ヶ谷戸庭園へ。大正2年〜4年に江口定條(後の満鉄副総裁)の別荘として整備され、昭和4年から三菱財閥の岩崎家の別邸として使われたもの。昭和49年に都が買収して一般開放されています。


武蔵野の段丘の崖にできた谷を巧みに利用した「回遊式林泉庭園」であるのが特徴です。

さて、続いて立川駅へ。16時になり中央線はまず、高尾からの上り列車が武蔵小金井駅での折り返し運転に。

新宿方面からだと武蔵小金井行きは多数運転されていますが、立川駅で武蔵小金井行きとなると非常に珍しい姿。

さらに18時になると国分寺行き折り返しに運転区間が短縮。

立川駅にて国分寺行きの201系(※従兄弟による撮影)。これは珍しい行き先です。

さて、翌日は午前7時には完全復旧するはずだったのが、武蔵小金井駅付近のポイントと信号機の配線ミスだとかで、なんと午後2時近くまで復旧に手間取りました。問題は、これは予想外の事態なのでバスの代行輸送が出来なかったと言うことです(運転手が足りなかったため)。しかも、迂回ルートの1つであるJR南武線は人身事故。さらに国分寺〜三鷹の運休ですむはずが、何故か運休区間は拡大し立川〜三鷹まで運休しました。ということで、高尾駅からの上りは立川折り返し。

特急も運休し、特急「スーパーあずさ」で使われるE351系が日野駅近くの中線でお休みしていました。予想外のトラブルに利用者もさることながら、関係者の皆さんは対応に追われ大変だったと思います。

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