2003年10月27日 東京駅で東北・上越新幹線と近代建築を撮影する
まずは朝、池袋駅にて埼京線の205系「KATOトレイン」を撮影。鉄道模型ブランド「KATO」が約1か月間の広告を掲出したもので、当時は鉄道模型でも製品化されています。
こちらは田端駅で撮影した205系山手線。
午後は東京駅へ移動し、東北・上越新幹線ホームへ。東海道新幹線のホームを見ると、700系新幹線が停車していました。AMBITIOUS JAPAN!のロゴが掲出されています。
E3系「こまち」。
こちらは200系新幹線H3編成で、東海道・山陽新幹線の100系に準じた先頭デザイン、2階建て車両が特徴です。H編成の先頭車は、中間車から改造された200番台と、新造された2000番台がありますが、写真のH3編成の先頭車は新造車両である2000番台です。
反対側のホームからも撮影しておきました。
こちらも200系新幹線の100系タイプの顔付きですが、写真のF8編成はF5編成、F40編成と共に100系タイプの先頭車(中間車からの改造車)を連結しつつも、窓下のピンストライプが無く、2階建て車両を組み込んでいないのが特徴です。
こちらはE1系MAXの旧塗装。写真はM5編成です。
長野新幹線(北陸新幹線)用のE2系「あさま」とロゴマーク。
一方、東海道本線のホームには113系が停車中。写真はK46編成で、先頭車はクハ111−229。
さて、それでは東京駅丸の内口を出ます。現在は創建時の姿に復元され、装飾等が美麗な丸の内口駅舎ですが、復元前の当時は随分とあっさりとした内装であったことが分かります。
1931(昭和6)年築の東京中央郵便局。現在は外観が保存または復元の上、JPタワーとして高層化されています。
1920(大正9)年築の日本工業倶楽部。2003(平成15)年2月、外観など一部を保存の上、高層ビル部を増築したばかりの姿です。
1916(大正5)年築の東京銀行協会。日本工業倶楽部と同じく、横川工務所による建築。1993(平成5)年に改築された際、一部の外壁と内装を保存して高層ビル化されましたが、同じスタイルで改築された日本工業倶楽部に比べると、薄っぺらい雰囲気に。これが災いしたのか、2020(令和2)年に再改築された際、西面2階のバルコニーの僅か一部を除いて解体されました。
見るも無残な現在の姿。旧建物への愛着が全く感じられない、こんな状態にするのであれば、残す必要があったのでしょうか。
1928(昭和3)年築の丸ノ内八重洲ビルヂング。2006(平成18)年に三菱による再開発に伴い取り壊されますが、新築された高層ビルに、低層部の意匠は引き継がれています。
ちなみにこちらが現在の姿。先ほどの東京銀行協会と比べると、上手く新築した建物に旧建物を溶け込ませたものだと感じます。
さて、あの時撮影しておけばよかったと後悔することが多いのですが、この日は深い考えもなく出撃した一方で、この日以降二度と撮影することが出来なかった車両や風景が多く、大変良い記録となりました。