2003年12月7日 横浜の近代建築と東急桜木町駅などを撮影する
この日は横浜市の関内駅や桜木町駅周辺の近代建築を撮影するため、まずは横浜駅へ。タイミングよく、485系ジョイフルトレイン「せせらぎ」「やまなみ」の8両編成が停車していたので撮影。写真の「せせらぎ」は、「日本の四季を巡る空間」をコンセプトに2001年に改造されたもので、2010年まで活躍。その後は、「やまなみ」の中間車2両を組み込み、「「リゾートやまどり」へ再改造され、2022(令和4)年まで活躍しました。
さて、横浜の近代建築群は、こちらのページで紹介していますので、現在も見られるものは割愛。今では見られないものを中心に掲載します。まずは、当時は関内駅前にあった横浜市役所。1959(昭和24)年に、村野藤吾の設計で建築されたものです。現在は、2026年春のオープンを目指して再開発中で、こちらの建物は保存の上、星野リゾートによるホテルに生まれ変わる予定です。
こちらは、左は現在は見られない帝蚕倉庫第一帝蚕ビル(1928年築)。右は帝蚕倉庫事務所(旧・横浜生糸検査所付属倉庫事務所/1926年築)で、こちらは付近一帯が商業・文化施設「KITANAKA BRICK&WHITE(北仲ブリック&ホワイト)」として再開発されたのちも保存。さらに、写真右側に少し映っていますが、B号倉庫とC号倉庫については、解体の上で新築復元されています。
ちなみに、こちらが現在の姿。
こちらは、ちょうどマンションとして改築完了目前の旧・第百銀行横浜支店(1934年築)。銀行としては最後に東京三菱銀行横浜中央支店として使用され、今も外観は保存されています。
こちらは万国橋ビル(1928年築)。現在はアパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉として再開発されていますが、運河側及び万国橋通り側のファサードの2面は外観復元されています。
こちらは現存しない、旧・横浜松坂屋本館(1921年築)。
同じく現存しない不二家ビル(不二家横浜センター店/1937年築)。設計はフランク・ロイド・ライトの助手として来日した、アメリカ人建築家アントニン・レーモンドで、鉄筋コンクリート地下2階地上6階建ての建築でした。
続いて、桜木町駅へ。こちらはJR根岸線の駅舎で、今も変わりないように見えますが、エントランス部分は現在と異なっています。
こちらがリニューアル後の様子。
さて、本題は翌年である2004年2月1日の「みなとみらい線」開業による廃止を控えた、東急の桜木町駅へ。
駅名標は「東京急行 桜木町駅」。
桜木町駅ホームに停車中の、当時の主力車両9000系。
桜木町駅を発車したところで、ホームの全景を撮影。
こちらは、廃止区間の中間駅であった高島町駅。2024年3月時点でも、ホームは上屋が撤去された以外、だいたいの姿をとどめています。
最後に東急渋谷駅で9000系の並びを撮影。桜木町行きの行先表示は勿論、この姿の9000系も、高架駅時代の渋谷駅も過去の姿となっています。