2008年9月7日 佐原と銚子電鉄の旅
大学時代の友人と、青春18きっぷ片手に千葉県香取市の佐原地区(上写真)と香取神宮、さらに銚子市の銚子電鉄へ行ってまいりました。香取市なんてあったっけ?と思っていましたが、後で調べてみたら2006年3月に佐原市と香取郡小見川町、山田町、栗源町が合併し誕生したもの。佐原の名前が自治体名から消えていたとは・・・。
佐原は古い街並みと、伊能忠敬(上写真銅像)が住んでいた場所として有名。伊能忠敬は現在の九十九里町小関の出身ですが、18歳の時に佐原の伊能家に婿養子に入り、商才を発揮し伊能家を建て直し、50歳で隠居すると江戸に測量の勉強に。そして、目覚しい才覚を発揮し認められ、日本全国の測量を行って、あの有名な大日本沿海輿地全図を幕府の支援と弟子達と共に作り上げるという、凄まじい人物。業績もさることながら、50歳で全く別の世界に飛び込むというチャレンジャー精神が凄いですね。
一番上の写真は、その伊能忠敬の旧居です。
さて、佐原は古くから水郷の町として栄えた場所で、伊能忠敬旧居もある小野川沿いと、その周辺には古い街並みが残っています。雰囲気としては岡山県の倉敷市にある美観地区にも似ていますね。街並みの規模は倉敷の方が大きいですけど。
なかなか町歩きの楽しい場所。またレンタサイクルもありますので、ちょっと足を伸ばすことも可能です。
佐原については、詳しくはまた日本の旅コーナーでご紹介します。と、こうして原稿にしないといけないネタばかり増えていく・・・。
んで、この機会を逃したら来ることは無いかも・・・と思い、レンタサイクルで古い街並みから約3km先にある、香取神宮まで行ってまいりました。全国に約400も存在する香取神宮の総本社。社殿が黒いのには驚きました。また、旧拝殿、本殿は元禄時代に造られたもの。建築的にも必見ですね。
さらに鈍行列車で銚子へ。2005年11月以来、久しぶりに銚子電鉄に乗りに行きました。ただ、銚子駅では次の列車までの時間があったため、一駅歩いて仲ノ町駅へ。車庫を見学してまいりました。上写真は敷地外から撮影したものですが、敷地内でも入場料を払うだけで見学が可能です。無断で入り込まれたり、一々見学の許可を出すよりも、しっかり入場料を取ったほうが収入になる・・・というわけですね。
この日は団体客があったようで、デハ702が稼動しておりました。これは近江鉄道モハ51形を譲り受けた、戦前に製造された車両で、現在は1960年代の塗装に復元されています。
こちらは漫画「鉄子の旅」原作者、菊池直恵さん考案の特別塗装に塗られたデハ1002。営団地下鉄2000形をベースに改造された車両です。間近で見ると、明るい雰囲気で結構綺麗な塗装でした。で、この列車が銚子駅に行って先ほどのデハ702を連結。戻ってきたら・・・車両は超満員。都会の通勤列車並みでした。
そして外川駅に到着。といっても、周辺には漁港があるだけで、これといって何も無く・・・。それにしても、コカコーラの自動販売機が無ければ、いつの時代かわからない雰囲気ですね。
またまた歩いて一駅戻って犬吠駅まで行きます。途中、桃太郎電鉄カラーに塗られたデハ1001が我々の横を通過。この車両の折り返し列車に乗らねばならないので、先を急ぎます。
そして銚子電鉄の中で最も大きい犬吠駅に到着。
銚子駅へ戻ります。
途中、笠上黒生駅で物置になっているデハ101を車内より撮影。ボロボロですね・・・。
そして銚子駅に到着。藤沢に向けて、引き続き各駅停車の旅・・・です。
懐かしい(?)113系を心行くまで堪能できました(笑)。かつては東海道線でお世話になったもので、方向幕には相変わらず平塚、藤沢、国府津、鎌倉、横須賀などが入っていました。
おまけ。2005年11月撮影の、183系特急「しおさい」@銚子の姿。