2008年9月13日 しなの鉄道169系が湘南色に復元


 定期運用離脱後も幕張車両センター所属の183系、189系による特急「あずさ」が、結構な頻度で臨時運転されていましたが、ここにきて4編成中、ついに3編成が廃車。残るはC2編成のみとなり、「あずさ」運用も大幅に減少しそうな雰囲気。というわけで、本日運転の189系「あずさ」を近所(日野〜豊田)で撮影してきました。・・・が、線路脇に草が生い茂っており、このぐらいの写真が精一杯。

 C2編成も、長く生き残っても成田エクスプレス新車投入による車両転配まででしょうから、やはり特急シンボルマークを復活させて往年の姿に復元して欲しいものですが・・・。

 とは言え、やはりこの「あずさ」絵入りトレインマークは素晴らしいものです。

 オマケで115系。この姿は、あと何年見られるでしょうか? さて、本日は引き続いて・・・湘南色に塗り戻されたアレを見に行って来ます。

というわけで軽井沢で、169系湘南色を撮影します。旧信越本線軽井沢〜篠ノ井を運営する「しなの鉄道」が、保有する元JR169系の塗装を復刻させたもので、本日からの運転です。やはり、現役でこうやって見られるのが一番ですね。写真については、日本の旅・鉄道見聞録でたっぷりと紹介していますので、そちらを御覧ください。

 さて、本日のもう1つの目的は小諸へ行くことでございます。国指定重要文化財の小諸城大手門(上写真)や・・・。

 こちらの三の門(やはり国指定重要文化財)などが残り、そして、勾配がついているのがお分かりでしょうか。小諸城は城下町よりも低い位置にある「穴城」と呼ばれるもので、全国的に見て極めて珍しいものです。

 近世の城郭は石垣、もしくは土塁にしっかりと囲まれているものですが、小諸城は石垣もあるにはありますが、御覧のとおり深い渓谷のような様相になっている部分が非常に多い。まさに天然の要害を利用した城であり、大変特徴的です。

 小諸城は武田信玄配下の山本勘助と馬場信房が縄張りを手がけたといわれており、その山本勘助が鏡のように使ったという、鏡石というのがありました。さて、いつ誰が最初に石を運んできて、こういう伝説を設定したのでしょうか。伝説の出来方って、凄く気になります。

 こんな場所もあります。いや〜、怖い怖い・・・。

 天守台も残るなど、小諸城は遺構がかなり残っていました。

 また小諸城脇を通る旧北國街道沿いには、これまた非常に特徴的な小諸宿旧本陣(国指定重要文化財)が残るなど、古い町並みも残存しています。なにしろ、大半の名所旧跡が小諸駅の近くで1時間〜2時間もあれば、とりあえず外観はすべて見て回れます。途中下車には最適ですし、もちろんじっくり見て回るも魅力的。ぜひ、「しなの鉄道」に乗車して訪問してみてください。軽井沢駅から30分足らずで到着できます。

 そして小諸駅へ戻り、軽井沢駅から折り返してきた169系を小海線ホームより撮影。

 しなの鉄道115系と、JRキハ110系(小海線)。軽井沢へ戻ることにしました。

 途中の平原駅は、貨車(緩急車)改造の待合室のみの駅でした。

 沿線には収穫直前の田園風景が広がっていました。

 そして軽井沢駅に舞い戻ってきました。今度は下車して、軽井沢の観光。

 現在の軽井沢駅に隣接して、新幹線開業前まで使用されていた旧軽井沢駅が移築・・・ではなく、残念ながら一部の部材を除けば再建のようですが、往時の姿を今に伝えていました。ただし、写真はうまく避けましたが、目の前に交番が建っており、非常に地味な印象なのは否めません。

 そうは言っても、使用されなくなった軽井沢駅の旧ホームと直結しており、駅舎としての雰囲気は十分。EF63形電気機関車と・・・。

 10000形(EC40形)電気機関車が保存されていました。

 また、今や荷物置き場になってしまっていますが、現在の軽井沢駅とも跨線橋で繋がっています。

 それから、軽井沢と草津を結んだ草軽電気鉄道(昭和37年廃止)で活躍したデキ12形電気機関車(アメリカ・ジェフェリー社製/大正9年、鉱山用トロッコを改造して製造)が保存されていました。

 さて、本日の軽井沢は結婚式ラッシュだったようで、あちこちの教会で結婚式が開催されていました。写真の軽井沢ショー記念礼拝堂は1895(明治28)年築、1922(大正11)年にほぼ現在の姿になった歴史的な建造物。やはり、結婚式が行われていました。
 え〜い、どいつもこいつも幸せそうで、羨ましいぜい。

 それから軽井沢の奥へ行くと、旧三笠ホテル(国指定重要文化財)というのがあります。1905(明治38)年に建てられ、1970(昭和45)年まで使われていたホテルで、設計・施工が日本人の手によるのが特徴の西洋風の近代建築です。
 軽井沢には多数の近代建築が残り、他にも少しは撮影してきましたが・・・。結構、色々な場所に点在しているので、徒歩やレンタサイクルでも見て回るのは大変。いつかレンタカーを借りて、見回ってみることにしたいと思います。

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