2008年12月27日 城下町・津山を探訪する


 1年の仕事も終わり、実家のある広島に向けて帰省。
 早朝6時9分に、我が最寄り駅である藤沢駅を発車する東海道本線の列車は、「ムーンライトながら」折り返しの列車でJR東海の373系特急形電車を使用するという、ちょっと「お得」な列車です。これに乗って小田原へ行き、東海道新幹線「ひかり」に乗り込みます。


 東海道新幹線から眺める富士山は相変わらず絶景。この時期は雪化粧していて、特に綺麗ですね。


 そして名古屋で「のぞみ」に乗り換えます。右は300系「こだま」ですが、これもいつまで見られることでしょうか。


 さて、舞台は一気に岡山へ。広島には真っ直ぐ帰らず、ちょっと寄り道を行います。
 まずは瀬戸大橋線で運用されるJR四国の113系を撮影・・・。


 113系湘南色。今となっては非常に貴重な車両と塗装の組み合わせになってまいりました。


 こちらは115系湘南色どうしの並び。


 そのほか色々撮影しましたが、話は先に進めましょう。
 さて、来年3月改正で現存最後の昼間の時間帯に走る急行である「つやま」が廃止されるということもあり、しかも岡山で1時間ほど撮影タイムを設定すると、ちょうどいい時間に発車してくれるので、乗ってみることにしました。一般形気動車であるキハ40系で運行されています。


 そして津山に到着。以前から一度行って見たかった場所でしたが、ついに実現。森氏、松平氏の城下町として栄えた場所で、現在もご覧のように出雲街道沿いを中心として古い町並みが非常に広範囲にわたって残っています。駅前でレンタサイクルを貸しだしていたので、自転車で城下町めぐりです。見所があちこち多すぎて、徒歩だと大変・・・。


 その中でも特に面白いのが、こちらの津山洋学資料館。レンガ造りの塀の中に、千鳥破風入母屋造り天然ストレート葦の大屋根が特徴の、寺社仏閣のような建築という組み合わせ。大正9年に妹尾(せのお)銀行として建てられたもので、第一合同銀行、さらに中国銀行津山東支店として昭和48年まで使用されていました。


 こちらは県立津山高校に残る国重要文化財の旧津山尋常中学校本館。明治33年、岡山県津山中学校の新校舎として建てられたもので、木造2階建て寄棟造,桟瓦葺の洋風建築。う〜ん、素敵。


 そして津山城へ。石垣が非常に美しい城で、まずは城の北側にて撮影しました。多少ですが、雪が積もっています。


 今度は城の南側から。復元された備中櫓が往時の雰囲気を想像させてくれます。それにしても、立派なお城です。


 近くにて撮影。ご覧のとおり、2階部分が少し変わった形状です。


 外が外なら中も中。櫓と名乗ってはいますが、どうも御殿の一部だったらしく、このように全て畳敷きという極めて珍しいものです。


 在りし日の津山城復元想像図。全国的に見てもかなりの規模であり、もしこの建物群が現存していれば、姫路城と並んで世界遺産になったかもしれません。


 先ほどの古い町並みは城の東側でしたが、今度は西側。こちらもかなり魅力的です。


 旧土居銀行(現、作州民芸館)。大正9年の建築で、これも優美で素晴らしい!


  さらに西へ行くと、いわゆる寺町エリアへ。写真の愛染寺の鐘楼兼仁王門は、大正9年の建築。軒唐破風付き入母屋造り・桧皮葺の変形四脚門で、ものすごい迫力です。このほか、魅力的な風景や建築物が数多くあります。


  そして津山駅へ戻り、岡山に向けて出発。


  岡山へ行くと、宇野線の列車は奈良線・関西本線から転属してきた103系。


  さらに赤穂線の列車は、広島から転属してきた103系瀬戸内色。広島地区では前面方向幕を使用していませんが、こちらは利用しているようです。この塗装で前面方向幕というのは、実はかなり面白い・・・。

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