2009年6月27日 「レトロ横濱号」と京王井の頭線・東急世田谷線など


 本日は臨時快速「レトロ横濱号」の運転日・・・と、その前に三鷹駅改札内に201系のカットモデル(?)があるという情報を手に入れ、早速行ってみました。たしかこれ、鉄道博物館の企画イベントで使用されていた奴ですね。
 一見すると本物のように見えますが、運行番号、ライト、行先表示機、種別表示機は本物、あとは全て実物大に印刷された顔でした。現地でも近づかないと解らない、意外と精巧な出来です。

 行先は3分おきぐらいに別のものに変わります。もちろん、クルクル回りますのでシャッターのタイミングを合わせれば、短時間で様々なものが撮影可能。非常に面白かったのですが、この後の都合が差し迫っていたので、これは本日の後ほどに撮影することにしました。

 ・・・と、階段を下りようとすると聴き慣れたモーター音が。こちらは本物の201系でした。

 さて、吉祥寺から井の頭線へ。引退が近い3000系がこないものかと、新代田駅で待ち構えていましたが、本日は運用されていない模様。やってくるのは1000系ばかりでした。

 とは言えカラフルなカラーリングのバリエーションは撮影していて楽しいもの。

 新しく登場したオレンジ塗装もやってきました。

 というわけで、3000系は諦めて今度は明大前駅へ向かいます。

 今度はやはり引退間近の6000系を狙います。が、やってくるのは7000系・・・。

 そして9000系・・・。

 個人的に京王電鉄の中で最もデザインが好きな8000系。と、こっちも目当ての車両に中々出会えません。

 諦めて次の場所へ行こうとしたところ、Oh! やってくれました6000系。しかも準特急という花形運用。ところで考えてみれば、6000系がいなくなると京王の旅客用の車両は全てステンレス車体のものになるんですね。

 続いて下高井戸駅へ移動し、東急世田谷線に乗車。使用されるのは300系で、ご覧のとおり路面電車タイプです。

 そして宮の坂駅へ行き、保存されている江ノ島電鉄601号を撮影。この車両、1969(昭和44)年までは東急で活躍しており、この世田谷線とも縁のある車両です。ところで、江ノ島電鉄の車両って、多くが廃車されても何らかの形で残っていますね。その一方、最後まで世田谷線で活躍していた旧型車両は1両の残っていないという・・・。

 反対側は江ノ島電鉄時代のまま。ちなみに塗装は東急世田谷線時代のもので、要するに2社のミックスバージョンというわけです。

 車内にも入ることが出来、大変美麗な状態で残されていることに驚かされます。なにしろ、1990(平成2)年から屋外保存されているもので、約20年も美麗な状態を保つというのは大したものです。これからも、くれぐれも心無い人たちのいたずらに合わないよう願うばかり。

 そして現在の主、300系がやってきました。が、まずはこれには乗らず・・・。

 彦根藩井伊家の菩提寺である豪徳寺を軽く訪問しました。彦根藩はもちろん滋賀県彦根市周辺を領有した藩ですが、実は世田谷も彦根藩の領地(江戸時代は大名が過度の力を持たないように、領土が全国各地に分散する例が非常に多くあります)であり、豪徳寺と彦根藩の縁はここから来ています。
 上写真の仏殿は東京でも有数の古建築で、1677(延宝)年に彦根藩第2代藩主の井伊直孝の娘・掃雲院が父の菩提を弔うために建立したもの。

 ここには彦根藩の藩主代々の墓があり、特に上写真の井伊直弼の墓は東京都指定史跡になっています。

 また豪徳寺は一説によると招き猫発祥の地と言われています。それは、井伊直孝が鷹狩りの帰りに豪徳寺の前を通った際に、住職の飼い猫が手招きするような仕草をしていたので、立ち寄り休憩をしていたところ、雷雨が降り始めたとか。間一髪で雷雨に見舞われなかったことに感謝した井伊直孝は、この豪徳寺に多額の寄進を行って復興した・・・というもの。
 もしくは、もう1説あって、井伊直孝が豪徳寺の木の下で雨宿りしていたところ、猫が手招きをしていたので近づいていったところ、先ほどまでいた木に雷が落ちたとか。間一髪で命拾いをしたことに感謝して、豪徳寺に多額の寄進を行い復興・・・と、こっちの方が豪徳寺を井伊家の菩提寺にするほどの根拠に近そうですね。
 ちなみに、ゆるキャラとして爆発的な人気を誇る彦根市の「ひこにゃん」。
 この招き猫にゆらいしてネコがモチーフなのだとか。なるほど!

 そんなわけで、仏殿の隣、招猫堂の脇には多数の招き猫が。

 「こっちへおいで・・・」と、なんだか吸い込まれそうです。

 それでは、再び東急世田谷線に乗って終点の三軒茶屋駅へ向かいます。

 三軒茶屋駅は、このようにドーム型の屋根がついた立派な駅で、素敵な雰囲気。

 そして東急田園都市線(+東京メトロ半蔵門線)、東京メトロ有楽町線を乗り継いで有楽町駅へ。駅前に出ると、なんと北海道網走市が地球温暖化など環境問題や観光について考えてもらおうと、オホーツク海の流氷を展示していました。

 触ってみると、とにかくヒンヤリとして超冷たい。まして、遥か遠くからやってきた流氷ということでロマンを誘います。一度は現地で見に行ってみたいものです。ただ、たしかに流氷が見られる期間が最近は短くなっており、地球温暖化が懸念されますね。

 そして駅前の東京交通会館3階のテラスより、東海道新幹線を撮影。

 目当ては500系「のぞみ」。都心を行く姿は、あと少しですね。しっかりと記録しておきたいものです。

 そしてようやく本題の臨時快速「レトロ横濱」号を撮影。前回は東海道線の小田原駅へ運転されましたが、今回は横須賀線の横須賀駅までの運転。しかも、今回は旧型客車7両であり圧巻です。

 こちらは荷客合造車であるオハニ36 11。未だ、現役で動いてくれているというのは嬉しいですね。

 茶色い客車が横浜駅に。ホント、滅多に見られない光景です。

 今回は大船方の先頭をEF64 1001号機が務めており、前回とは逆でした。

 この程度で撮影を切り上げようかと思いましたが、戸塚駅まで先行してもう1回撮影。

 いやあ・・・天候もバッチリですし、えぇですのう。またイベントを開催してくれないものでしょうか。今度は特急「あさかぜ」や「かもめ」なんてヘッドマークをつけたら・・・、沿線はパニック状態になりそうですね。

 そこへ253系特急「成田エクスプレス」がやってきたので撮影。

 そして昼飯を食べるはずが、横浜駅へ戻ると東海道線の車内から、京浜急行の旧1000形(普通 品川行き)の姿が見えたので、品川駅に先回りし、撮影ポイント探し。一度、鮫洲駅に行きますが微妙・・・だったので次の普通列車に乗ろうとしたところ、旧1000形でした。

 続いて立会川駅は中々良さそうだったので、ここで先ほど見かけた旧1000形を撮影。
 昨年の今頃は、まだまだ普通に見かけることが出来たので、さほど珍しいものではない・・・とゆっくりしていたら、あっという間に激減。記録される方は、お早めに・・・。

 折角なので、このほかにも色々と。こちらは京成3700形。

 京急2000形。

 京急600形(ブルースカイトレイン)。

 北総鉄道7300形。

 京急1500形。

 こちらも京成3700形ですが、行先と種別幕が字幕式。こっちの方が見やすい・・・。

 そして先ほどの旧1000形の折り返しを撮影。

 さらに北品川駅でちょいと下車。下りホームから、入線してくる京急2100形をズームで撮影。これも面白い撮影ポイントですね。

 北品川駅は、かつての東海道品川宿への入り口。最近出来たものでしょうか、ちょっと江戸チックに周辺が整備されていました。

 この先が、旧品川宿。現在でも比較的にぎやかな場所で、歩いていて結構楽しい場所です。

 まち歩きマップも整備されていました。見所はかなり多く、全部見て回ると、結構な時間を消費しますぞ。

 そして、今度こそ京王3000形が撮影できないものかと諦めきれない所長は、渋谷駅から再び井の頭線に乗車します。が・・・3000形は全て車庫でお休み中のようでした。平日に休みを取って、ラッシュ時に一般客の邪魔して撮影するしかないのでしょうか??

 で・・・再び三鷹駅へ201系カットモデル風と対面。今度は中央特快「豊田」。

 通勤特快・・・いや、青梅特快「高麗川」。

 通勤快速「河口湖」。

 ホリデー快速「あきがわ号」・・・なんだけど、行先は奥多摩。

 通勤快速「豊田」。

 箱根ヶ崎行き。

 川越行き。

 各駅停車「神田」。東京駅中央線ホームの重層高架化工事の時に見られましたね。

 高麗川行き。・・・などなど、まだまだ山ほど出てきましたが、ここではこの程度で(そのうち、一覧にしても面白いかもしれません)。201系ユーザーとしては、なんとも幸せな時間でした・・・。

↑ PAGE TOP