2010年11月6日〜9日 キハ48系と485系を求め、津山を経由して九州一周
九州旅行3日目。本日は熊本電鉄などを狙いに行く与太郎さんとは別行動をとります。まずは鹿児島中央駅に向かい、新800系が来ないものかと新幹線ホームに行ってみますが、やってきたのはノーマルな800系。残念ですが、「つばめ」ロゴが消される前の姿は他の誰かの撮影に期待するほかはありません。
駅前で少々路面電車を撮影します。これは500形。昨日も似たような車両を撮影しましたが、あちらは600形でしたので、これで2種類の形式を撮影できたことに。
こちらは昨日も撮影した9500形。
そして黒くなって高級感が増した鹿児島中央駅。赤かった頃も悪くはありませんでしたが、だんだんと退色が目立っていましたので・・・。
そして485系さわやかライナーを撮影。宮崎地区だけでなく、鹿児島地区でも運転されており、大変盛況でした。それ以前に、今日は平日であることもあり、朝の特急「きりしま」も超満員。昨日乗車した「きりしま」の閑散とした状態が嘘のようでした。
方向幕を撮影。
そして隼人駅に到着。乗車した415系と、肥薩線のキハ40系の並びを撮影します。
ここで485系特急「きりしま」を撮影。この列車には、前日夜に広島県福山市を出発し、特急「ドリームにちりん」経由で強行してこられたリン所員が乗車されております。もちろん合流し、この後の旅行を一緒に楽しみます。
485系特急「きりしま」をまた撮影。今回、悔いが残らないように「これでもか〜」というほど485系を撮影してまいりましたが、これにて終了。特徴的な赤い485系とついに別れることになりました。果たして、今後撮影する機会はあるでしょうか・・・?
そして結局、眉毛の部分(?)も復元された、正しい国鉄色編成は撮影できなかったのは残念ですが・・・。
折角なので隼人駅周辺を探ってみることに。と言っても、特急「はやとの風」に乗る時間までのため、少しだけしか時間はありません。そのため1箇所に絞り、隼人塚というのを見てまいりました。
この地方の豪族で大和朝廷に討伐された熊襲(くまそ)、または隼人の乱で散った人々の霊を慰めるために建立したとも言われていますが、詳しいことはよく解っていません。最近では平安時代後期の仏教寺院跡という説が有力なようですが、いずれにせよ長らく荒廃していたものを平成11年までに、発掘により出土したパーツも元に戻し、修復を行ったものです。五重塔三基と、その周りに四天王像が配されているのが特徴です。
さて、隼人駅に戻ってキハ40系特急「はやとの風」に乗車します。この列車も、さらに肥薩線も初めて乗ります。この行程を提案してくださったリンさん、有難うございます。
特急と言っても観光列車なので、5分〜10分弱の停車時間を設定。嘉例川駅を背後の山も入れて撮影してみました。車がちょっとイメージを壊すなあ・・・。
今度は近づいて1枚。
嘉例川駅に停車中の「はやとの風」。
こちらは大隅横川駅。
ここでもキハ40系「はやとの風」を1枚パチリ。
そして終着の吉松駅に到着。続いて乗車する普通列車「いさぶろう・しんぺい」まで20分ほど時間があるので、近くをブラブラ。駅前で保存されているC55を撮影してみました。屋外では最高の保存環境で素晴らしい。
売店で美味しそうなプリンが売ってあったので、2人とも即決で購入。美味しそうな雰囲気で撮影してみた・・・のですが、如何でしょう?そして味はもちろん、濃厚で大変美味しいものでした。
はやとの風を最後に撮影してみます・・・が、最後尾が切れてしまった・・・。
さて、吉松駅。
ここから、キハ40系普通列車「しんぺい」に乗車。平日だと言うのに、驚きの3両編成。なんと、本日の特急「はやとの風」よりも長い。
さらに山間の区間を進み、よくこんなところに鉄道を通したものだと感動します。
幸せの鐘が設置されている真幸駅に到着。どうせ、ご利益なんてあるはずがありませんから、鐘を鳴らしなんかしませんよ!
こちらも木造駅舎。素晴らしい・・・。
ここで列車はスイッチバック。
矢岳駅前にもD51が保存されており、こちらは吉松駅よりさらに立派に、車庫の中で保存されています。
矢岳駅も味のある木造駅舎。肥薩線、なんと素晴らしいのでしょう!
続く大畑駅も木造駅舎。ちなみに大畑で、「おこば」と読みます。
かわいらしい石造りの給水塔が残存しており、SL時代の面影が残ります。そして列車は、ここでまたスイッチバックし、終点の人吉駅に向かうのでした。
人吉駅に到着すると、やはり水戸岡デザインの「くまがわ鉄道」の車両が。
さらに、JR九州のキハ31を受領したKT−31形も。随分と帯色の退色が目立ちますね・・・。
そして人吉駅に到着した、キハ185系特急「九州横断特急」(ネーミングセンスが酷い・・・)を撮影
これにて、改札を一旦出ます。ここまで鉄道オンリーに近い状態ですが、初めての人吉、SLに乗るまでの時間をフル活用し、しっかり観光したいと思います。
駅で借りられる電動自転車のおかげで観光は大変に容易。まずは駅から真っ直ぐ、平成20年に国宝となった青井阿蘇神社を参拝します。
立派な楼門ですが、屋根が茅葺という、ある意味でアンバランスな姿。
続いてさらに南へ、こちらは永国寺。幽霊の掛け軸で有名なほか、西南戦争では西郷軍の本陣として使われました。
こちらは人吉の出身である犬童球渓(1879〜1943年)の生家。「旅愁」「故郷の廃家」など360余編を作詞・作曲した人物だそうです。
さらに東へ、今度は武家蔵を見学。人吉城唯一の遺構である堀合門と、さらに人吉藩主の相良家御仮屋(狩りの祭に休憩所として使用した建物)の払い下げを受け、今に至っています。
西南戦争では西郷隆盛が居住していたそうで、この場所に西郷さんがいたかと思うと歴史のロマンを感じます。
そして人吉城に到着。昔の建物はありませんが、川沿いに立派な塀が復元されており、非常に趣があります。
そして人吉駅に戻ってまいりました。
ここからSL人吉号の旅が始まります。SLに乗るのは・・・10年ぶりぐらいでしょうか。そして今では大変貴重な50系客車にも乗ることが出来ます。
一勝地駅に到着。
キハ31形が入線。この区間をトイレ無し・・・ですか・・・。
白石駅。
停車時間が短めだったので、ちょいとダッシュで撮影。
駅舎の様子
そして最後のハイライトシーン(?)とも言える坂本駅。
坂本駅に停車中のSL人吉号。
肥薩線の旅もいよいよ終盤。肥薩おれんじ鉄道(旧・鹿児島本線)と合流し・・・。
八代駅に到着!列車の旅自体は熊本までまだ1時間程度ありますので、全然終わりではないですが・・・。
ここでようやく車内の様子を少し撮影。
熊本駅に無事到着。間もなく姿を消す787系特急「リレーつばめ」です。
SL人吉の編成写真も。
こちらもこれから姿を消す熊本駅の駅舎。
そして新しくなった熊本市電の熊本駅前電停を撮影。なんか、コンクリートで蓋をされてしまった感じで、圧迫感が・・・。ヨーロッパのような明るく洗練されたデザインの雰囲気にしようとは考え付かなかったようです。
そして博多で与太郎さん、さらにkajiboohさんと合流。3人とも相互に初対面だったりしますが、kajiboohさんお勧めの「もつ鍋」を囲みながら、楽しい時間はあっという間に経過。麺を入れて、ご飯を入れて雑炊にして・・・思い出すだけでもヨダレが。kajiboohさん、ぜひまた食べに行きましょう。
そして翌朝福岡から福山に出勤するというリン所員と別れ、私と与太郎さんは小倉へ向かうのでした・・・。
この日は与太郎さんと朝食を食べた後、もう早速別行動(笑)。私は、前日のリン所員からの情報により、朝の特急「きらめき」に783系龍馬伝ラッピング車が入るというので、小倉駅で迎え撃つことにしました。
やってきたのは783系ハウステンボス色(龍馬伝ラッピング)+783系みどり編成+783系みどり編成という12両編成。小倉でハスウテンボス色が先頭というのは、少し不思議な感じがします。
なかなか迫力のある側面。そういえば、龍馬伝もいよいよ最終回。何が良かったって、高杉晋作が格好良くて感動しましたね(そっちかい!)
そして、リン所員お勧めの西小倉駅で、与太郎さんからの事前ダイヤ情報を参考にして貨物列車を少々撮影。
EF81 304号機を初めて撮影できました。300番台の撮影自体が初めてで、見事な銀色に少し驚き。
EF76 1011号機
次の貨物列車まで1時間程度あるので、ここで小倉城へ向けて歩きます。城内には八坂神社という、こんな立派な神社も・・・。
外観は昔と全く異なるデザインで復興された天守閣ですが、それだけに格好良く造られたため、迫力は満点。
さらに今回は初めて小倉城庭園を散策。
小笠原礼法を始めとする礼法に関する企画点が開催されていました。こちらは御歯固(おはがため)の料理。年のはじめにあたって、健康と長寿を祝うために天皇に供された料理だそうです。
御歯固というのは、固いものを噛み砕く丈夫な歯が、長寿をもたらすと言う発想に由来する名前とのこと。ところがこの料理、次第に儀礼化していき、見るだけになって行ったそうです。あらまあ。
西小倉駅に戻って来ました。「かもめ」な「ソニック」が通過。
福北ゆたか線直通の817系。
そして西小倉駅でED76 59号機を撮影し・・・。
与太郎さんから、先ほどのEF81形304号機が黒崎にいる、というメールを頂き、えっさえっさと移動。おお、これは撮影のしやすい場所におります。そして、門司方面に向けて出発するようでしたので、もう一度何処かで撮影すべく移動。
途中、こんなディーゼル機関車がいたので撮影。この周辺は工場への様々な機関車が在籍しており、機会があればじっくり見てみたいものです。
さて、小倉方面の電車に乗ったところ、後ろから例のEF81が追いかけてくるではありませんか。そこで八幡でパチリと迎撃。偶然にも乗っきた列車が発車していなかったので、再びこれを追い抜きます。ついでに、スペースワールド駅で撮影していた与太郎さんと車内で合流。
そして再び西小倉駅で撮影し、私は帰りの時間の都合で、また与太郎さんと別れ、博多方面へ向かいます。
途中、スペースワールド駅でEF81 408号機と452号機の重連を撮影。
さらに9月の九州旅行では遠めに眺めるだけだった旧八幡製鉄所の東田第一高炉跡を見学してみます。
こちらはトーピード・カーと牽引機。高炉で溶かされた銑鉄(せんてつ)を転炉に運ぶための車両です。
こちらがトーピード・カー。
スペースワールド駅に戻って来ました。
ED76 58号機をスペースワールド駅で撮影し・・・。
やはり現在のカメラで折尾駅を撮影しておきたくなったので、また降り立ってみました。
趣のある駅ホームの風景。しっかりと記録しておきます。
そして今回は折尾駅名物、「かしわめし」をホームで購入!
かねがねkajiboohさんより勧められていたのですが、なかなか購入の機会に恵まれず、ようやく食べることが出来ました。
とにかくボリューム満点なのは有難いです。特急「有明」で博多駅に行くまでの間、堪能させていただきました。
そして博多駅で乗車してきた787系を撮影。いつの間にか、この赤いシールを貼った787系も数を大幅に減らしており、久しぶりに見たような気がします。それでも、白文字で書かれた「ありあけ」のレタリングは消えていますが。
こちらはちょっと解りにくいですが、783系「かもめ」「ハウステンボス」「みどり」の12両編成!
そして787系特急「リレーつばめ」を撮影。
3月改正直前に九州に行くようなことをしなければ、この列車を撮影するのも、これで最後・・・のはず。さて・・・、どうなることやら(意味深)。
この案内も見納め。
一旦博多駅の外に出て、完成に向けて大詰めのの駅舎を撮影してみます。格子のような、なかなかユニークな外観ですね。
そして、猛烈な疲労と睡魔に襲われながら空の旅へ。
で、本来であれば明日からの仕事のためにも、体を早く休めるべく、一刻も早く自宅に戻るべきところ、・・・そして疲労感がものすごかったのですが、今は平日の夕方。ということは・・・、羽田空港国際線ターミナルを人ごみを避けて見学できるかもしれない!
江戸の街並み(笑)。店の外観は全然安っぽくなく、歴史好きにはちょっと感動さえ覚える空間でした。
ともあれ、4日間の長期にわたる九州(+岡山)旅行は、これにて終了。
明日からは職場の旅行の関係で、愛媛県松山市に向かいます。いやはや、自業自得ではありますが、休む暇がありません。