2010年11月20日〜23日 松山周辺を観光する
職場の旅行で現在、愛媛県松山市へ。昨年は行かなかったものの、ここ数年ほぼ毎年訪問している松山市は、元々私が小学校4年生〜中学校1年生まで住んでいた場所ですので、特に中心部は勝手知ったる道ばかり。安心して職場の方々をご案内できます。
とりあえず松山市駅前で伊予鉄道の2100形を撮影。
続いて2000形。松山の路面電車は新鋭車両も古参車両も数多く活躍しており、非常に魅力にあふれています。
昼食を食べた後、復元された秋山兄弟の生家を見学。秋山兄弟とは、司馬遼太郎の「坂の上の雲」の主人公で、日清戦争、日露戦争で活躍した秋山好古、秋山真之のことであり、NHKのスペシャル大河で一躍脚光を浴びています。
私が松山にいた頃は、秋山兄弟なんて殆ど聞いたことも無く、松山は長らく夏目漱石の「坊ちゃん」と正岡子規の俳句で観光PRに努めていましたが、大河ドラマとなるや突如として博物館の建設、生家の復元、そしてポスターを至る所に掲示と、今や坊ちゃんが肩身狭そうな感じです。ともあれ、郷土の偉人に光が当てられることは素晴らしいことですね。
生家の隣は昭和20年4月に愛媛県が武道場として建て、昭和24年にここへ移築したもの。昭和28年に(財)常盤同郷会に払い下げられ、現在に至っています。戦時中ながらも、非常に立派な建物です。
そしてリフトで松山城へ。天守閣は幕末の再建ですが、大天守、小天守などとの組み合わせが非常に圧倒してきます。
白と黒のコントラストがええですのぅ。
展示の内容は何度も見ているものなので・・・と思いつつも、建築の伝統技法の様々な展示には見入ってしまいました。そのうち、すべてご紹介したいと思います。
甲冑が着られるコーナーがあったので、職場の方々に着させてもらいました。プラスチック製かと思いきや、しっかりと金属で出来ており、そこそこ重い。そして、全面降伏してみました。
続いて徒歩で二の丸へ降りて行き、史跡庭園を遠目に見学。
紅葉の時期なので、なかなかの風景・・・のような、そうでないような。
迫力ある二の丸の門構え。
こちらは松山中央郵便局で見つけた、松山城の模型を載せたポスト。
最後に大手町で「坊ちゃん列車」を撮影し、この日の撮影は終了。
まあ・・・、普段とは異なる「ゆったりとした」食べ物メインの旅行を引き続き楽しんでまいります〜。ちなみに本日のお昼は、広島風お好み焼きでした(笑)。
さて、翌日。旅行といっても食べることがメインだったり、その他にも色々と職場関連の行事を入れられているため、好き勝手に観光や撮り鉄が出来るわけではないのですが、空き時間を利用して出かけてみます。
まずは松山市駅付近で伊予鉄道610形を撮影。
そして、すぐ近くにある子規堂を久しぶりに見学してみました。ここは、正宗寺(しょうじゅうじ)内に、松山を代表する俳人・正岡子規が17歳まで過ごした邸宅を図面や関係者の記憶を元に建てられた木造平屋建の建物。
まあ、こんな感じの場所に正岡子規がいたような感じ、ぐらいの認識で見学します。
ちなみにここには、伊予鉄道が創業時の軽便鉄道時代に使用したハ1号が保存されています。通称、「坊ちゃん列車」。
続いて夕方に少し時間が出来たので、大手町駅で伊予鉄道の車両を撮影。
700系が路面電車との平面交差を通過していきます。
続いて松山駅に向けて「坊ちゃん列車」が通過。
そして伊予鉄道の新顔3000系が通過。
軌道線の2100形が3000系通過を待つシーンも撮れました。
続いて、なんとなく格好良かったので愛媛新聞社の建物を撮影。
これも建築図鑑に入れようかなあ。
続いて夜の道後温泉駅に到着。駅といっても路面電車の終点なのですが、このように立派な洋風駅舎が建てられています。1911(明治44)年建築の駅舎を、1986(昭和51)年に老朽化に伴い解体した上で、一部部材を転用して復元したものです。
もちろん国の重要文化財、道後温泉本館にも行きます。
一同、3階の個室利用を夢見ていましたが、如何せんこの人の数では無理でした。とりあえず本日は1階の神の湯に入浴するだけにとどめました。
側面もまた味があって素敵な雰囲気。最近のパンフレットでは、むしろこちら側の風景を前面に押し出しているような感じもします。
最後に道後温泉駅前の「からくり時計」を見学。これは道後温泉本館の振鷺閣をモチーフにしたもので、通常はこんな感じですが、30分おきにこんなことになります。
なんと!変形するのです。しかも、和風な感じの音楽つきで♪
そして夏目漱石の小説「坊ちゃん」のキャラクターたちが登場。
次の日に夕方見ましたが、夜の方がライトアップもあって素敵ですね〜。
松山旅行3日目。あんまり何も見ていないような気がしますが(苦笑)、本日はJR予讃線に1駅だけ乗ります。とりあえず列車の出発時間まで松山駅で列車を撮影してみましょう。まずはキハ185系3100番台による普通列車。
続いて7000系による普通列車。
そして我々が乗るのが、こちらのキハ32形。わずか1両編成に小柄な車体。職場の方々は軽くカルチャーショックだったようです。
そして市坪駅で下車し、松山中央公園を散策。建築図鑑用に、まずは「坊ちゃんスタジアム」を撮影します。2000(平成12)年に完成したもので、今年で10周年を祝う横断幕が掲げてありました。
そして、びっくり仰天したのが2003(平成15)年に完成した愛媛県武道館。愛媛県産の木材、菊間瓦、大島石、砥部焼などを利用して建設されたもので、石垣の上に施設が建てられている風景は、まるで城のようです。
あまりの凄さに写真を撮り忘れてしまいましたが、会場の各入り口、内装も木材を惜しげもなく使用しています。総工事費は110億円なり・・・。
続いて大手町駅より伊予鉄道高浜線に乗って、1駅先の古町駅に向かいます。
やってきたのは昨日見かけた610形でした。
古町(こまち)駅には伊予鉄道の車両基地が併設されており、坊ちゃん列車の客車オリジナルのハ31号が保管されています。私が確認しただけでも15年以上も雨ざらし状態で、非常に勿体無い限りだったのですが、ついにビニールカバーがかけられて、最低限の処置は取られていました。
しかし伊予鉄道の場合、最近も300形や600形など、長らく保管していた自社オリジナル車両を解体し、もちろん先日引退した800形も現存していませんので、あまり車両の保存には余裕が無い様子。今後どうなるのか不透明です。
というわけで車庫の様子。かつては300形がいた場所には3000系が停泊しており、さすがに風景も少し変化してまいりました。
さて、本日も道後温泉へ。今度は日中に「からくり時計」を見学しました。
う〜ん、夜の方がなんか神秘的で良かった感じ。
「また撮影するのか。あ、今度は日中だからか」と先輩に笑われつつ、雨の道後温泉本館を撮影。やっぱり格好いいなあ。
本日はこちらの3階個室を利用します。20分ほど待つことになりましたが、非常に豪華な皇室専用の又新殿(ゆうしんでん/写真左側の建物)が見学できたり・・・。
坊ちゃん団子(*注:写真は8人分)を食べながら、窓の下を見下ろすのは非常に風情があって楽しいです。
見学する人が多くてたいした写真が撮れませんでしたが、3階の突き当りには「坊ちゃんの間」があり、夏目漱石などが利用した風情を今に残しています。
夜は五志喜という郷土料理店で宴会。こちら、松山在住のSAJIさんが教えてくださったのですが、残念ながら仕事などでSAJIさんとは今回お会いできず。
写真は鯛そうめんで、これまた大変贅沢な一品です。そのほか、鯛めし、伊予和牛のタタキや、媛ポークなど愛媛県の特産品を使った数々の料理に舌鼓を打ちます。
〆はもちろん鯛茶漬け。。
鯛の刺身は身が良くしまっていて、それはもう絶品。 そして、かけるのは茶ではなく「だし汁」。だし汁だけでも何杯も飲めそうな雰囲気です。
職場の旅行の場合、料理はとことん豪華になるのが凄いものです。 人数もたくさんいるので、色々な料理を少しずつ食べられるのも有難い限りです。しかも大人なので「足らなければ、また注文すれば良い」と、食べ物の取り分をめぐる醜い争いも無い・・・(笑)。
松山旅行最終日。この日は飛行機の時間まで純粋に観光の時間が取れるのですが、16時45分に松山空港を出る&土産を買う時間が欲しい、という前提を元に前日の宴会で大議論(?)した結果、近隣の名所旧跡に行く時間は無いとの結論に達し、松山市の南隣、愛媛県砥部町にある「とべ動物園」へ行くことになりました。
本日のスタートは伊予鉄道の大手町駅。駅員さんの解説を受けるや否や、職場の方々が急にこの平面交差「ダイヤモンドクロス」の面白さに目覚め、いっせいにカメラを構えると言う、にわか鉄道ファンに進化しました。
この列車は、ちょうど古町から出庫したばかりだったため、お客さんは我々だけ。車内の様子を堂々と撮影できました。そして、いよ立花駅でバスに乗り継ぎ、とべ動物園へ向かいます。
バスを降りると見事な池が。木々が様々な色になっており、非常に美しい光景でした。
さて、動物園に入るとフラミンゴがお出迎え。
いっせいに首を左右に振り出すなど、非常に面白い行動を見せてくれました。
フンボルトペンギン。動物園では定番の展示ですが、水槽に工夫があり、ここまで間近に見ることが出来る上、自分の真上を通過することも。
こちらはホッキョクグマ。う〜む、ズームレンズが修理中なのが悔しい・・・。
レッサーパンダ。この角度でゆっくりと降りてくるとはさすがです。
コンゴウインコ。
アカカンガルー。夏に馬藤所員と多摩動物園で見たときには、あまりの暑さにダウンしていた彼らですが、この時期の「とべ動物園」では面白いぐらいに飛び跳ねておりました。
こちらは、とべ動物園でしか見ることができないと言うパプアヒクイドリ。
通常の(?)ヒクイドリも飼育されていました。
トラ。
白くて神々しいような威厳がありますね。
頭部のデザインが摩訶不思議なオオサイチョウ。
どうして、このような不思議な形に進化したのでしょうか?
園内のバスも面白いデザインだったので撮影してみました。
そして昼ごろに松山市駅に戻り、いよてつ高島屋のレストラン街でハンバーグを食べたのですが、これがものすごい美味しさ。口の中に広がる肉汁は絶品でした。正直、デパートのレストラン街は外れもないけど、驚くような感動も無い・・・というのがイメージだったのですが(スミマセン、勝手な思い込みです)、まさに驚くような感動を覚えた味でした。
さらに、ここから野郎同士で観覧車に乗ることに。
予想通りですが、松山城の全景がはっきりと見えます。ここでもズームレンズが無いことが非常に残念でしたが、満足な写真を撮ることが出来ました。松山観光の際には、いよてつ高島屋の観覧車はお勧めです。
さて、飛行機の時間までまだ余裕があったため、みんなで路面電車の環状線に乗ってみることに。
路面電車といっても、上一万を過ぎると専用軌道になり雰囲気が一変。スピードもかっ飛ばすようになります。
鉄砲町〜清水町は私が小学校の頃によく遊んでいた場所ですので、懐かしい。もっとも、一昨年も、さらにその前の年も見ていますので、意外と見慣れた光景ではあるのですが。
古町車庫。新旧車両が半々ずつ停泊している雰囲気は不思議な感じです。
3000系におされ気味の700系。京王5000系に由来する車両であるだけに、まだまだ頑張ってもらいたいものです。それにしても、昭和38年に登場した車両とは思えないデザインです。運転台の窓の形状が良いんでしょうね。
ダイヤモンドクロスもこれで見納め。それにしても、見慣れていた800系が全滅しているのは、ちょっと悲しい感じでした。
やはりレンズが・・・ですが、最後に松山空港の展望デッキで撮影。
雲の雰囲気がよく、飛行機だけにピントがしっかりと合って満足の1枚。そのうち、SAJIさんと松山空港で撮影にチャレンジしてみたいものですね。
さて、この後が大変で、旅行前より少し風邪気味だったのが、完全に悪化。ホント、元気が一番だと、風邪をひくと強く思い知らされます。