2013年3月30日 183系「北近畿」と岡山・広島の路面電車を撮影
この日は広島にある実家に帰るついでに、広島電鉄の新車やこの日で閉店となる旧ドルトムント市電の車両を活用した電車レストラン「トランヴェール・エクスプレス」を撮影しに行く・・・はずが、リン所員やひょん君さんから「183系特急”北近畿”」がリバイバル運転されますよ、という甘いささやきが。 どうせ「懐かしの」なんて文字が入るのでしょう、と大して期待しないものの、ネオン所員も関西に召喚し、広島電鉄を撮影する前に、4人で撮影しに行くことにしました。
・・・が、ひょん君さんは前日の深夜残業で撮影できるか不透明になったため、合流を断念。そしてリン所員は寝坊という必殺技を繰り出して合流出来ず、結局、私とネオン所員だけで出撃することにしました。 しかし、リン所員ともどこかしらで合流しておきたい。 ついでに岡山電気軌道で引退する旧日光市電3010号も、出来れば撮影したい。もちろん、広島電鉄も撮影したい、という無茶苦茶な欲張りコースを設定することに。
ならば、183系特急「北近畿」を大阪駅周辺で撮影すればいいという、実に安直な発想に達しまして、まずは大阪駅で撮影します。おお、「懐かしの」なんて文字も無く、北近畿の旧トレインマークがばっちり再現ですね。
さらに先発する列車に乗車し、尼崎駅でも撮影。うむ、そんな体勢で撮ることもなかろうに、という方がバッチリ映りこんでおります。これで編成全部が入る写真が撮れるのですかね・・・??
207系との並びも撮影します。 本来であれば、この快速列車に乗れば特急「北近畿」よりも先回り出来るため、さらにもう1発撮影のチャンスがあるのですが、岡山電気軌道が我々を呼んでいるので、新大阪駅より新幹線で岡山へ向かい、謝罪ポーズのリン所員と合流します。
岡山市は学生時代、実家が一時的にあった都合で長期滞在したこともあり、久しぶりに岡山駅前を歩くのは、なかなか楽しいもの。 ・・・そこでまず、我々が見たものは岡電バスによる「たまバス」でした。
ネコ耳を付けた路線バスは世界初ではないでしょうか?
それから岡山電気軌道のLRVである、9200形の2次車である1011号車「MOMO2」を初めて撮影します。
1次車とはロゴが異なるほか、上部が青かったり、「MOMOは人と街を美しくする」というキャッチコピーが入れられているなどの差異がありますね。
さらに7900形(8101号車)は、驚きの全日空と日本航空の共同塗装!? どうやら車体をL字型に全日空と日本航空でそれぞれ広告を出しているようです。
そしてお目当ての3000形(3010号)と出会います。この形式は現在、岡山電気軌道で3両在籍しており、いずれも東武日光線で活躍した100形を譲り受けたもの。このほど、写真の車両が栃木県日光市の観光施設「日光霧降高原チロリン村」に譲渡されることになり、引退を前に東武日光線時代の塗装に復元されて、期間限定で運転しているものです。
MOMO2との離合。
そして岡山駅から折り返してきます。
我々もせっかくなので乗車することにしました。城下駅までは満員の車内でしたが、ここで一気に降りたため、車内の写真もバッチリとゲット。レトロですが、きちんと整備されている様子がよくわかります。
そして県庁通り駅で下車して、周囲の風景と絡めながら1枚。
さらに、以前から走っていた「たま電車」にネコ耳がついたとのことで、これも出来れば撮影したいなと思っておりましたら、見事にゲット。ところで、岡山の方は「たま」が何なのか、ということをどれだけ認知されているのでしょうか??
ちなみにこちらには、1922(大正11)年に建築された旧日本銀行岡山支店(現・ルネスホール)というのがありまして、久しぶりに撮影しました。小ぶりな建築ながらも、エントランス部分の列柱は見事なもの。
そして徒歩で城下駅まで戻り、3000形(3010号)「KURO」を撮影。旧日光市電がJR九州の電車でお馴染みの水戸岡デザインでさんの驚きの変身。早いもので、2004年に登場してから、もう10年近くになるんですねえ。
さらに岡山駅に向かって歩きながら、7000形「たま電車」をもう一度撮影。 そして広島に向かう私とリン所員は、大変名残惜しい状況ではありますが、ネオン所員とお別れ。何だか慌しいことになりましたが、ネオンさん、岡山までお付き合いいただき有難うございました。
さて、今度は岡山から広島へ移動した所長&リン所員。広島駅に到着すると、ホームの岩国方では橋上駅舎建設のための工事が進行中で、立ち入れない部分が多かったのが印象的でした。
車両も今後はついに新車が入るそうで・・・。113系・115系天国の状況も、いつまで続くか解らないので撮影。いざ消えるときになってからマニアが殺到するのでしょうね。
こちらはEF66 107号機牽引の貨物列車。
続いて呉線の103系を撮影。単色化されてから初めて撮影しましたが、まさに総武線カラー。ある意味でリバイバルですね。
単色化された可部線の105系との並び。しかしまあ・・・必ずしも単色化自体が悪いとは言いませんけど、中国地方の電化区間を走る車両の全てが、この色になってしまうというのは、オイオイ・・・という感じ。
さて、続いて広島電鉄の撮影にガッツリと臨みたいと思います。 まずは広島駅で5000形グリーンムーバー。
3000形。西日本鉄道の福岡市内線で活躍した1200形などが移籍したもの。ということは、弊サイトのスタッフだとkajiboohさんは福岡での現役時代を見たことがあるでしょうか??
5000形と3000形。
これから改良工事が大きく進む広島駅を撮影。駅周辺では再開発が本格化しており、老朽化した雑居ビルに囲まれていた駅前の風景が、ようやく一新しそうです。 広島は在来線口だけでなく、新幹線口でも駅前再開発が続々と進んでいるので、5年後、10年後には激変しているのではないでしょうか。長らく全く動きがなかったものが、突如として一気にすべて同時並行で進むというのが、凄い話です。
さて、3000形に乗って広電本社前で下車。
3000形に広告が全く無い姿というのも意外と珍しいので、しっかりと撮影させていただきました。
さて、こちらにやってきた理由は、本日で閉店する広島電鉄70形(旧ドルトムント市電)を活用した電車レストラン「トランヴェール・エクスプレス」の撮影。
広島電鉄開業100周年事業と銘打って実施されましたが、実質的に利用客の不振で閉店することに。しかし、さすが最終日は大盛況で、この状況だけ見ていると弊店は勿体無いような感じでした。
趣味的には「く」の字型に車両が設置されているので、編成全体が撮影しにくいのが少々残念なところ。
シックな装いで、なかなか素敵な塗装でした。今後、この車両がどうなるのかが気になるところですが、市の中心部から離れた場所にあるスーパーの前で、動かない電車でレストランを営業するというのに少々難があったような気がします。 本線上で車窓を楽しみながら、この車両で食事が取れるような企画を実施すれば、人気が出るのではないでしょうか。
さて、その近くにはこんなレンガ造りの建物が。これは、広島電鉄千田町変電所事務所棟(広島電気軌道火力発電所ボイラー棟)で、1912(大正元)年の建築です。
しばらく広電本社前付近で列車を撮影。こちらは5100形サンフレッチェ電車(2013年バージョン)。
こちらはノーマルな5100形。広島のドライバーの皆さんは、こんな大型の車両が道路上を次々と行き交う中で運転されるのですから、凄いものだと思います。
車庫では1900形(元・京都市電)と350形が連なっていたので、こんな角度で撮影。
1900形。
こちらは元・大阪市電1651形を受領した750形。761号〜764号は1940(昭和15)年の製造でして、日本の現役鉄道車両の中でも古参のグループ。
またまた1900形。というか、さっきの車両の折り返し。 さて、日赤病院前電停まで歩きます。
ちょっと脇道にそれて、広島大学旧理学部1号館(旧・広島文理大学本館)を撮影。1931(昭和6)年の建築で、広島大学移転後は活用されていない状況です。再開発に合わせた部分保存という話もありましたが、再開発自体が立ち消え。 広島に残る貴重な被爆建築であるだけに、このまま老朽化で全面解体だけは避けて欲しいところです。
その向かい側の日赤病院には、こんなモニュメントが。
やはり被爆建物だったものを、一部保存して設置しているもの。
道路側ではなく、敷地側から撮ると建物の一部であることが良く解りました。長年、この付近を通っていながら、こちら側から撮影したのは初めて。原爆の爆風で窓枠などに相当なダメージが与えられたことが、よく解ります。
こちらは、広島〜松江間の高速バスPR列車。松江自動車道(三次〜松江間)開業によって、何と50分も同区間の短縮が見込まれているそうです。これなら、私も広島経由で山陰に出撃するという、選択肢が出てきそうです。
さて、何となく徒歩で北上を続けます。こちらも大阪市電由来の900形。
3000形。
1900形。
またまた3000形。鷹野橋電停付近の歩道橋からは、なかなか良い感じで撮影ができます。ただ、時間帯によっては車体の一部が影で隠れてしまいますが・・・。
900形。
350形もやってきました。旧型車同士が行き交う姿が良いですねえ。
市役所前電停で、800形。
3700形。
袋町電停にて5100形。そして、その後ろにいるのが・・・。
最新型の1000形でした。・・・が、車体が影で隠れて大失敗。折り返しを何処かで狙うことにします。
・・・とその前に、旧日本銀行広島支店を撮影。1936(昭和11)年の建築です。イベントスペース等として使われていますが、相変わらず中途半端な活用という感じです。
続いて紙屋町西電停付近で3900形「グリーンライナー」を撮影。個人的には、広島電鉄で最も好きな車両だったりします。
5000形もまた撮影します。
広島市民球状跡地では、第26回全国菓子大博覧会・広島【ひろしま菓子博2013】が4月19日から開催されるとのことで、会場設営の真っ最中でした。
さて、まだまだ広島電鉄を撮影します。お次は700形。
さらに、原爆ドームも久しぶりに撮影。
700形。
さらに、何と運のよいことに200形ハノーバー市電が団体臨時列車として、やってきました。が・・・車内が何か面白いことに!?
けいおん!の平沢唯 以外は解りませんが、全部アニメのキャラクターなのでしょう。 リン所員のブログによると、「どうやら鉄道むすめの鷹野みゆきの誕生日記念ということで、昨年は3100形を借り切って宮島口〜広島駅で運転していたんだそうな。」ということですが、中身は鉄道むすめとは関係ナッシング。 可愛いアニメの女の子であれば、参加条件は全部OKのようですね。
続いて350形。
そして1000形は今度は綺麗に撮影できました。ちなみに1001号はピッコロ、1002号はピッコラの愛称が付いていますが、1003号以降はどうなるのでしょうか。ピッコリ、ピッコレ、ピッコル・・・。
さて、一旦実家に顔を出したあと、リン所員とカープ電車を撮るべく広島駅に再出撃。113系リニューアル色と、ついに数少なくなった瀬戸内色に出会います。
115系と103系。
105系可部線も単色化が進む前に記録、記録・・・と。
そして、やってまいりました2013年のカープ電車!!
デザインは前年から大幅増強という感じ。この勢いで、今年こそAクラスは入ってほしいものです。何やら、開幕から調子がよくないですけど・・・。 さて、ネオンさん、リンさん有難うございました。住んでいる場所は関係なし!また極めて近いうちにお会いしましょう(笑)。