2013年6月7日・8日 横浜の「ニューグランド」と氷川丸・三渓園へ

〇6月7日


この日はまず、東海道線の平塚駅で183系旧あずさ色(幕張車)を撮影。

E233系との並び。

続いて所用で横浜の老舗ホテル「ニューグランド」へ。本館は1927(昭和2)年の建築で、渡辺仁の設計です。

様々な映画やドラマの撮影にも使われているニューグランド。流石は戦前の近代建築という感じで、現代建築にない素晴らしい風格を備えています。

重厚な雰囲気がたまりません。

照明の角度や、調度品の数々が非常に魅力的です。戦前から、ここで多くの人が談話していたのだと思うと、歴史の重みを感じます。ちなみに皇族の方々をはじめ、外国の有名人ではチャップリンやマッカーサーも宿泊しています。

中庭も美しいですね。整然と刈り込まれているのが、洋風らしい雰囲気です。

・・・ホテルのレストランで夕食・・・と思ったのですが満員で、さらに価格も少々目が飛び出るような感じだったので、すぐ近くにある中華街へ。中国の街角に普通にありそうな小さな店で中華粥と揚げパンを頂き、中国旅行を少々思い出しました。

〇6月8日


前日に続き横浜へ。まずは朝、横浜駅を出発する185系特急「はまかいじ」を撮影します。今はグリーン車付の7両での運転ですが、今後は・・・。

そして横浜市中区本牧にある「三渓園」へ向かいます。こちらは以前に日本の旅コーナーで御紹介しており、私にとって久しぶり&2度目の来訪ですが、1906(明治39)5月1日に公開を始めた広大な日本庭園。生糸貿易などで財を成した実業家の原三渓が造営させたもので、彼自身が建てさせた名建築はもちろん、鎌倉や京都にあった歴史的に重要な古建築を多数、園内に移築しています。 ちょうど花菖蒲が見頃を迎えており、さらに偶然にも4年ぶりとなる国指定重要文化財の全10棟の建築の内部を一般公開していました。

その中でも目玉と個人的に感じたのは、旧徳川頼宣別邸「臨春閣」。

1649(慶安2)年築。紀州徳川家初代当主の徳川頼宣が夏の別荘として建てさせたもの。襖絵は狩野探幽、狩野安信らが襖絵を担当しています。

禅宗様のような入口を持つ階段もありました。

こちらは聴秋閣。1623(元和9)年の建築で、徳川家光が上洛した際、京都の二条城に造らせたといわれます。役目を果たしたあとは家光の乳母、春日局ゆかりの稲葉家の江戸屋敷に移築されていました。2階部分がある望楼型であるなど形状が異質で特徴的。

こちらも内部が公開されていました。

こちらは旧東慶寺仏殿。

江戸時代初期築。鎌倉にある東慶寺から移築されたもの。禅宗様の特色が見られます。内部が公開されていましたが、ご覧のように空っぽ。やはり本尊がいない本殿は、とても寂しい感じですね。

園内のアジサイは一部が見頃を迎えた段階。この原稿を書いている今日現在だと、ちょうど良い感じなのではないでしょうか。

続きまして横浜市の山下公園へ。

いつも外観を見るだけだった、日本郵船の保存船である「氷川丸」。その内部を見学することにしました。

1930(昭和5)年に建造され、戦前から戦後にかけて、主に横浜〜シアトルの航路で活躍した客船で、さすがに今の豪華大型客船と比べれば、船内は狭いものですが、食堂を見ておりますと風格・気品が漂っています。

階段も非常に重く気があります。このカーブの角度がえぇのう。

こちらは一等客室。

そして、こちらが一等特別室。秩父宮両殿下やチャップリンなどの著名人も御使用になったそうです。豪華ですが、やっぱり狭い・・・。

見学を終えて赤レンガ倉庫まで行くと、海上保安庁の巡視船「しきしま」がいました。日本の海を守るため、いつもご苦労様です。

さらに、2013年横浜i開港みなと祭りのイベントの一環で、海上自衛隊の護衛艦「やまぎり」が一般公開されていました。非常に大人気で、写真でも艦上に人がビッシリといるのがお分かりになると思います。 この日は午前中で散策を終えて帰宅。横浜は様々な観光資源があって凄いものですね。

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