2013年9月3日 115系まんぷく宝しま号、福山城&呉線でトワイライトEXPを撮る


 ここのところ、JR西日本では車両の単色化が進められて寂しくなる一方で、次から次へと全面ラッピング列車が登場。運転期間が短い列車もあるので、なかなか撮影できないものがあるのが残念ですが(弊サイト全体では、リン所員と共同で大半を撮影済ですが)、この「まんぷく宝しま号」はぜひとも撮影しておきたいネタでした。
 運転期間は7月6日〜9月30日までと短い中、リン所員が事前に運用を調べてくださったおかげで、見事に広島駅でゲット。快速通勤ライナーとして山陽本線の白市駅から広島駅に7時46分に到着し、8時2分発で可部線の加部駅まで普通列車として運転されます。

早速、黄色い115系と並びます。左は先着の山陽本線の列車ですが、平日の朝ラッシュは乗降に手間取るようで、遅延していました。何しろ、駆け込み乗車で閉まるドアにお客さんが挟まれ、やむを得ずドアを開けた瞬間に、新たな駆け込み乗車の繰り返し状態。車掌さんが困っていました。

さて、長時間停車をフル活用しまして、側面もきっちり撮影していきます。こちら、東広島市西条地区に代表される、酒蔵をイメージしていますね。

電車になまこ壁をラッピングとは恐れ入りました。

こちらは尾道ラーメンや呉冷麺などを紹介。

自転車が止まっていたり、窓の1つ1つに屋根が描かれていたりと、芸が細かい。

こちらは広島のスイーツ店をイメージ。

岩国方先頭車は、お好み焼き店を描いています。うむ、実家滞在中に2回も食べたはずですが、また食べたくなってきました。お好み焼きは、広島が最高です。

さて、この列車はホーム側から見ても非常に面白いもの。まるで、ここにいるのが電車なのか、実際の商店なのか、若干勘違いするほどです。

多くの注目を集めており、撮影する一般の人も少なからずいました。

こちらは発車直前の姿ですが、ドアが閉まると、このとおり。

9月30日で終了と言わずに、恒久的に運用してほしいですね。ついでに、外観に描かれたものが車内で飲食できると、大変評判になると思うのですが・・・と妄想。

さて、この他にもいろいろと撮影。こちらは、5両編成のキハ40系芸備線。退色著しい朱色の首都圏色を見ると、ガックリきますね。

こちらは4両編成の芸備線。綺麗な首都圏色か、広島色か、どちらかに統一してほしい・・・。

一方、この時間帯の山陽本線は8両編成の115系が次々とやって来ます。

黄色よりも、こっちの方がセンスがいいですね。

・・・と言いつつも、黄色単色でも8両編成ともなれば迫力満点です。

こちらは呉線直通の105系。

最後に、広島地区リニューアル色の115系8両編成を撮影し、新幹線で福山駅へ向かいます。

広島駅で115系などを撮影した後、新幹線で福山駅へ。ここで、リン所員と合流します。福山と私は殆ど縁のない土地だったはずですが、リン所員との合流で数年来よく使用しており、駅から見える福山城の風景もお馴染みです。 とは言え、毎回のようにここから車で何処かに出かけてしまい、2003年に訪問して以来、福山城に行ったことがなく、その周辺に至っては一度も散策したことがなかったので、ちょっと見に行くことにしました。

まずは筋鉄御門から入ります。こちらは国の重要文化財。

こちらの伏見櫓も国の重要文化財。外観を撮影する場合は、新幹線ホームから撮影したほうが、綺麗に撮れます。

こちらは1966(昭和41)年に復興された月見櫓。かつてのものとは若干、形状が異なっているようです。

こちらも1966(昭和41)年に再建された御湯殿。やはり、往時とは若干異なるとか・・・。

鐘櫓。福山市の重要文化財に指定されていますが、1979(昭和54)年の修理で、どこまでが本来の建物かよく解らなくなっているとか。先ほどから、そんなのばかりですが、1990年代ぐらいからの復元とか修理じゃないと、適当なものなんですよね・・・。

福山城天守閣は戦災で焼失したため、1966(昭和41)年に鉄筋コンクリート造で外観復元したもの。内部は博物館になっており、見学してみましたが、残念ながら撮影禁止。福山城の復元模型などもあったのですが・・・。

天守閣の最上部から北側を眺めると、このように立派なお屋敷が。こちらは、福山城の城米蔵跡に建てられた福寿会館。「鰹節王」と呼ばれた安部和助が、1930年代に建てた別荘。和館と洋館から成り立っています。2009(平成21)年から一般公開されていますので、見に行ってみましょう。

ということで、福山城天守閣の北側にやってきました。現在は白い外観ですが、江戸時代は厚さ3mm程度の黒い鉄板が最上層を除いた壁面全体に貼られていました。砲撃対策と言われていますが、異説もあるそうです。

さて、福寿会館にやってきました。こちらは和館の入口で・・・。

こちらは洋館の入口。

和館から庭園を眺めると、福山城天守閣との組み合わせが見事でした。

こちらは洋館の2階。華美な雰囲気はありませんが、非常に上品な感じですね。

さらに城の北側付近を備後護国神社を参拝。こちらの門は、阿部神社と呼ばれていた頃から残る門のようです。

こちらは福山市の重要文化財に指定されている、内藤家長屋門。福山城の西外濠に面した位置にあった武家屋敷のもので、1846(弘化3)年の建築です。

さらに福山城の西側(正確には三の丸跡)にある広島県立歴史博物館へ。

殆どの展示品は撮影不可でしたが、最大の見所である草戸千軒町遺跡の街並み復元は撮影OKでした。こちら、室町時代末期の晩夏を再現しています。

室町時代の街並みにタイムスリップできる場所は、なかなかありません。あとは、一乗谷朝倉氏遺跡ぐらいでしょうか。

住居の内部も再現されています。

さて、福山駅に戻ってくると福塩線の105系が停車中。左が従来の塗装で、右が単色化された塗装。同じ黄色系統ですが、若干色合いが異なります。

折角なので、横尾駅で撮影することに。いつ、このカラーリングも消滅するかわかりませんので・・・。

さらに福山市の南西へにある、明王院へ。五重塔は1348(貞和4)年に建築され、国宝。本堂は1321(元応3)年に建築され、やはり国宝。その他の建物も江戸時代の建築であるなど、凄まじい空間でした。 これについては、後ほどホームページ本編でたっぷりご紹介したいと思います。たまたま、福山城天守閣の内部で写真が紹介されていたので行ってみたのですが、まさかこんな場所がるとは・・・。

福山市内を堪能した後、リン所員の運転で呉線の三原〜須波へ。三原駅についた段階では大雨状態で、これは本日の撮影は無理か・・・と思ったところ、お目当てのトワイライトエクスプレスが通過する時点で、幸いにも小雨に。

これまで中国地方を臨時走行する、トワイライトエクスプレスを撮影したことがなかったのですが、ようやく撮影できました。

JR西日本唯一の24系寝台車となったトワイライトエクスプレス。団体臨時列車でこの付近を走行する際は、EF65 1000番台国鉄色が牽引するのも魅力の1つ。ヘッドマークも掲出しています。

編成中のスシ24は、いつの間にかJR西日本で活躍する唯一の485系の仲間に。

そして一気に呉線の西部へ、川原石駅へ。ここで再び、トワイライトエクスプレスを狙います。

この駅で、対向列車の待ち合わせを行います。

この駅での撮影をリン所員が選択した理由は、103系快速安芸路ライナーと交換するため。末期色の103系だったので、ある意味で国鉄色並び?

これにて呉線でのトワイライトエクスプレスの撮影を終了。次は山陽本線でも撮影してみたいものです。

・・・と思ったら、トワイライトエクスプレスと一時並走に。場合によれば、沿線でもう一回迎撃も可能だったかもしれませんが、雨が凄いので断念しました。

ということで、雨のおかげでこれ以上何処かで撮影することは不可能。折角なので、広電本社前でトランヴェールエクスプレスとして使用されていた、ドルトムント電車の現状を車の中から撮影しておきました。閉店からしばらく経ちましたが、今のところ特に変わった様子はなさそうです。未撮影の方は、お早めに。

↑ PAGE TOP