2014年4月26日 航空自衛隊浜松広報館と豊橋鉄道渥美線
デューク所員が行くというので、ネオン所員を名古屋から緊急で召喚するという、いつもの無茶な誘い方で、今回は静岡県浜松市の航空自衛隊浜松広報館へ行ってまいりました。浜松基地に隣接しており、以前から気になっていた存在ですが、実に数多くの軍用機が展示されています。
正面に展示されているF−86F ブルー・インパルス仕様。
C−46輸送機
H−21B 救難ヘリコプター
F−104J ・・・などなど、屋外展示だけでも素晴らしいですが。
5 館内では、初号機 (63-8501) 塗装で展示されているF−2のモップアップや・・・。
どどどん! この素晴らしい収蔵の数々・・・。
零式艦上戦闘機『五十二型』43-188号機も、飛んでいるかのように展示。
ロッキード T−33A練習機
MU−2救難捜索機
デ・ハビランド バンパイアT.55もいました。練習機の研究・調査用に1機のみ購入したそうで、その1機がここで展示されています。この浜松広報館の見どころの1つではないでしょうか。 他の機体については後日紹介いたします。 さて、我々はこの後に全周天シアターで迫力ある離陸、飛行の映像を楽しみながら、浜松市中心部へと戻ります。
自衛隊の浜松広報館からJR浜松駅へ向かうバスを途中下車し、今度は浜松城へ向かいます。約10年ぶりの浜松城ですが、まずは東照宮に参拝。こちらは、徳川家康が「浜松城」として大改修(拡張)&改名する前に、中心であった曳馬城(引馬城)の跡。
そして浜松城公園へ向かうと、イベント開催中。「出世大名家康くん」、お勤めご苦労さまです。
静岡の様々なグルメが堪能できるお祭りだったようですが、なぜか風林火山。 徳川家康と武田信玄が「三方ヶ原の戦い」で戦ったことに由来しているのか?
そして、久しぶりに浜松城の模擬天守。
徳川家康ゆかりの城なれど、長らく「模擬天守」しかなく、江戸時代初期の様式を今に伝える石垣は見どころとはいえ、一般の人には「この程度の規模?」だった浜松城ですが、今年3月に天守門が復元。 ちょっと撮影しにくいのが難点ですが、印象が大きく変わりました。やっぱり、門とか塀とかが整備されていると、グッと表情が引き締まりますね。
続いて、少し歩いて遠州病院駅から新浜松駅まで遠州鉄道に乗車。運賃は僅か100円ということで、歩けない距離でもないですが、これだったら乗車したくなりますね。
新浜松駅には、なんと30形が待機していました。若干、色あせしているのが気になりますが、ここで撮影できるとは思わずラッキーでした。
さて、昼飯です。最近は浜松=餃子のイメージもあるようですが、やはりウナギでしょう。JR浜松駅高架下に漁協直営店がありまして、そこで美味しく食べました。
価格高騰で、ウナギを食べる機会が殆ど無くなっていますが、やはり旨い! 早く完全養殖が実現して、安価で安定供給できる日が来てほしいものです。
浜松でデューク所員とお別れし、私とネオン所員は引き続いて豊橋鉄道渥美線へ。同社の路面電車は何度か撮影したり、乗ったりしていますが、渥美線は撮影はごく僅か、乗ったことすらなかったので、この機会に完乗してみることに。
以前から撮影しようと思っていたら、昨年に渥美線カラフルトレインと称して、全10編成が沿線の花をテーマに、1編成ずつ異なるデザインに変更。従来の塗装をしっかり記録する機会を失ってしまいましたが、昭和42年製造の元・東急の車両とは思えない美しさになっています。
塗装のみならず、車両に貼られているトレインマークや側面イラストも、この気合いの入りよう。
次はどんな車両が来るのだろうと、非常にワクワクするデザインです。
そして終点の三河田原駅に到着すると、駅舎から駅前広場、駅前の大通りに至るまで見事な一体整備が完了していました。
田原市に来たのも初めてですので、田原城跡に向かいました。1664年以降は、明治維新に至るまで三宅氏が領有し、マイナーな存在ではありますが、三宅氏に仕えた家老の渡辺崋山は歴史好きには有名でしょう。 画家・文人として名高く、また蘭学にも造形の深い人物で、蛮社の獄によって蟄居し、最後は藩に迷惑をかける訳にはいかないと、切腹して果てるという悲劇的な最期を遂げました。
さて、残念ながら田原城に現在建っている城郭風の建造物は、戦後になって復興されたもの。ですが、藩校の成章館の跡は田原中部小学校として、その面影を今に伝えているほか(上写真)、成章館の名は、田原城の西郊にある愛知県立成章高等学校として1901(明治34)年に復活しており、歴史を今に伝えています。
また、江戸時代に渡辺崋山の提案で、飢饉への備えとして整備された「報民倉」という領民のための備蓄庫の制度は、今は東海地震等に対する備えとして、名前を引き継いでいます。
さて、これで帰宅するだけ・・・と思いきや、高師駅の車庫で車両の若干の移動があり、行きに撮影できなかった編成(はまぼう)が出現したので、ゲット。
既にホームページに掲載しましたが、10編成中9編成が記録出来ました。残る1編成をどうしたものか・・・。いずれにせよ、非常に素敵な豊橋鉄道の取り組みです。 ちなみに地方私鉄で終日3両編成も希少で、しかも15分ヘッドという高密度な運転。随分と大盤振る舞いと思いきや、乗客は全線を通じて非常に多く、日中も座席がほぼ埋まる状態で新豊橋駅を発車し、この日の夕方は満員御礼の状態でした。学生の利用が中心とはいえ、性別問わず幅広い年齢層が利用しており、並走している道路の渋滞を見るに、豊橋鉄道渥美線の利便性は非常に高そうです。