2015年3月20日・21日 国鉄色「いなほ」と新発田・新津・小松・金沢・富山の旅
2月から3月にかけて、どれだけ出撃しているんだという話ですが(その代わり4月は自粛してます)、この日は485系国鉄色による特急「いなほ」が青森駅まで臨時運転されるとのこと。 国鉄色「いなほ」と言えば、ひょん君所員やネオン所員等とともに、何度新潟に出撃しても空振りに終わっていたため、何としてもゲットしたいネタでした。 さて、まずは始発の新幹線で新潟駅に降り立ち、ネオン所員と合流。E653系による特急「いなほ」を撮影します。
E129系が投入されていると聞いていましたが、115系天国の新潟。
長野色もゲット。
磐越西線へ直通するキハ110系。
さらに、ノーマークでしたがE653系による快速「おはよう信越」を撮影。485系から車両が変更されたのでしたね。これで愛称図鑑用のネタを回収出来ました。
さらに、湘南色の115系も撮影。JR西日本からは真っ黄色(末期色)になって、ほぼ絶滅したのに対し、新潟では勢力を拡大しているのか、よく見かけました。
さて、485系特急「いなほ」は佐々木駅付近で沿線撮りを考えていたのですが、何となくキハ110系による快速「べにばな」に乗車したところ、見事に通過して新発田駅までやって来てしまいました。
戻れなくはないのですが、撮影者が我々を含めて数名なので、これはこれで・・・ということで、ここで狙います。
115系3色。
ええですのう!
EF510形による貨物が通過していきました。
そして、お目当ての485系特急「いなほ」が入線。ついに念願叶っての撮影です。
新発田駅では停車するので、行き先方向幕や停車中の姿も撮影した後、後追い撮影も出来ました。クハ481−1500番台を順光でゲットです。 うむ、停車駅を間違えるという凡ミスは褒められたものではありませんが、これは満足いく成果となりました。
さて、新発田は2007年に喜多見隊長と観光した後、2011年に喜多見隊長、ネオン所員、ゼニガタ所員、秩父路号所員と会津若松へ向かう途中に新発田城だけ見て以来、3回目の訪問。 ・・・最近、日本各地の観光が2回目を過ぎ、3回目コースに突入しつつあります。今回の場合、間違えて新発田駅で降りる羽目になり、どうせ大した観光プランもなかったので、次の列車までの間に、少し見ていくか・・・という計画としました。
さて、新発田は駅がリニューアルされていたり、駅前に県立新発田病院が開業していたりと、以前の訪問から変化がありましたが・・・。
さらに駅前再開発で複合施設を建設中。
市役所も新庁舎を建設中とのことで、駅周辺が数年で激変する様相を見せております。駅前から市役所までに伸びる商店街は誰も歩いておらず、静まり返っていただけに(店は沢山あるんですが・・・)、何とか活気を取り戻して欲しいですね。
さて、駅近くの公園で保存されているD51 512号機を撮影するところから、観光を開始します。
続いて、こんな場所へ。左が国指定重要文化財の足軽長屋、右が国の名勝で新発田藩の庭園である清水園です。まさに江戸時代にタイムスリップしたかの雰囲気ですね。では、最初に清水園へ・・・。
以前にも来たことがありますが、・・・美しい。近江八景を取り入れた回遊式庭園だそうです。
また、雛人形の展示もありました。
また、昔の双六盤の展示も・・・。ちなみに、ここは足軽屋敷とともに財団法人 北方文化博物館が管理しているのですが、本館が新潟市江南区にありまして、豪農であった伊藤文吉の邸宅を公開しています。 ということは承知しており、何かの機会にいつか行こうとは思っていたのですが、宣伝のポスターが非常に魅力的で、後ほどいよいよ訪問してみることにしました。
さて、今度は足軽屋敷です。
と言っても、一部屋しか公開していませんので、写真はこれで終わりですが狭い。これで家族4〜5人で住もうものなら、大変なものです。いくら現代のように家電が無いとしても、服や日用品を収納するだけでも部屋が圧迫されますしね。
さらに清水園に隣接して、新発田藩武家屋敷である石黒家住宅も公開されていますので、こちらも久しぶりに見ておきました。 さて、あとは新発田城の観光も考えられますが、こちらは私もネオン所員も訪問済ですので、駅に戻って新発田行きの普通列車に乗ろうと考えていたところ、清水園の方から「白壁」という場所に行くようにという、指令が。 蔵か何かかなあ?と思って検索したところ・・・。
何と1874(明治7)年に建てられた陸軍兵舎のことでした。外壁が白い漆喰で塗られていたことから「白壁兵舎」と呼ばれていたのだとか。ちなみに、高倉健主演の映画「八甲田山」でも使用されています。 新発田城に隣接しているのですが、以前に訪問した時には気が付かなかったですね。・・・と2人で考えていたら、どうやら平成26年5月11日に陸上自衛隊の新発田駐屯地から、少しばかり移築してきたそうです。これで、道路から直接出入りできるようになりました。
ええのう!
骨組みがたまりませぬ。
陸上自衛隊の広報館として使われているため、こんな展示も・・・。
以前ならあまり反応しませんでしたが、最近は戦車の模型でも撮影したくなります。
戦車図鑑もいい加減に書かねば・・・。
折角なので、新発田城も撮影しておきました。
当然のことながら予定は大きく遅れてしまいましたが、この日については(ネオンさんに申し訳ないことに)「いなほ」以外の予定は漠然としたものであったので、問題はありません。 というか、結果的にはこの後の行程も満載になってしまいました。では、次の場所へ向かいます。
新発田から新潟へは、E653系特急「いなほ」で新潟駅へ。実に快適でした。
そのうち殆どが置き換わるとはいえ、せっかく新潟に来たのでE129系を撮影したいと思っていたところ、白新線運用でようやく発見。
続いて我々は信越本線で新津駅へ。・・・新津駅も、もう何回来たんだか。ともあれ、ここでもE129系を撮影します。
さて、駅前ではこのように鉄道車両の台車や車輪が幾つか展示されていました。
一見すると保存しているというよりも、ただの部品置き場にしか見えないのですが、新潟市の施設である新津鉄道資料館のサテライト施設「ていしゃば」の一部です。
さて、新津ではさんざん撮影をしていますから、今回はリニューアルオープンした新津鉄道資料館へタクシーで行きます。200系新幹線とC57の並びが何と言っても目を引く展示。
館内の展示も非常に充実しており、昔の切符販売機は私の中では記憶に少し残る程度ながら、確かに子供用切符を買うときに蓋を開けたような・・・。
この状態から考えると、最近の券売機は何と高性能化していることか。
また、181系と200系の一部が、このようなお姿に・・・。
こっちは200系とE1系の鼻と、E1系のロゴ。
E4系もロゴ部分が切断されて展示されています。もう、E4系ですら展示される時代なんですな。
次なる目的地へ向かうために、タクシーの運転手さんを待たせている状態なので、1つ1つをじっくり見る時間に欠けましたが、想像以上に面白い展示内容でした。
新津鉄道資料館を後にした我々は、新潟市江南区にある北方文化博物館「豪農の館」へ行きます。豪農の伊藤文吉の邸宅を博物館として公開しているものです。
広大なお屋敷で、大変素晴らしいお部屋の数々。
圧巻です。以前に紹介した新発田藩の足軽屋敷と格差の激しさに驚くばかり。新発田藩の武家屋敷とでさえ、格が圧倒的に違いますね。もちろん建築年代は少々違うとはいえ、豪農恐るべし。
庭園も美しい。大変手の込んだ造りです。
しかしそれらは序の口。お屋敷の中で展示されている文化財が、あまりにもインターナショナルかつ時代も様々でぶっ飛びました。こちらは、ヤップ島の石のお金。 これだけなら、そういう離島の島々に興味があるだけなのですが。
こちら、中国の六朝時代(220年〜618年)の高官 正装俑。などなど、古くは漢の時代からの中国古美術品コレクションや・・・。
古代エジプトコレクション。
これらの数々、日本で見ようと思っても中々見られるものではありません。
さらにはアッシリアの王族胸像など・・・。約3000年前ものですね。
インドのガンダーラ時代の仏像。2~3世紀のものですね。これらはあくまで一例で、もちろん日本の美術工芸品も含め、凄まじい展示量でした。惜しむらくは、もう少し展示物の説明があると・・・。
この他にも、国登録有形文化財に指定されている古民家2棟も移築されており、とにかくすべてが凄い博物館でした。 ちなみに博物館設立のきっかけが、終戦直後に進駐軍のライト中尉一行が旧日本軍の隠匿物資があるとの情報で、この伊藤家へ捜索に来たところ、当時の7代目伊藤文吉とライト中尉が、アメリカのペンシルバニア大学の先輩後輩の関係であることが判明し、意気投合。 「これは文化財として保存するべき邸宅ですぞ、先輩!」 ということで博物館設立が決定し、マッカーサーにも認めさせたという。 世界は何と狭いことか・・・。
新津駅へ戻ると、少々賑やかな姿になっているキハ110系を発見。「山形日和」ラッピング車のようです。もはや、この程度のレベルまで車両図鑑用に記録していると手が回りませんが、撮影出来るならそれに越したことはありません。
さらに、新津駅自由通路から115系湘南色を撮影。
さらに、キハ47形国鉄急行色もゲット。出来れば、先頭に立っている状態で撮影したいものでしたが、撮影できただけ有難いと思わねば。
さらにEH510形の貨物列車を撮影してみたところ、次位にEF81形を連結していました。思わぬ収穫です。
そして、普通列車で東三条駅へ。弥彦線の車両がE127系に変わったとの情報で向かったところ、115系3両編成でした。ワンマン運転を行っていた2両編成が置き換えられた、ということだったようです。
そして、今回のダイヤ改正で誕生したE653系特急「しらゆき」で上越妙高駅へ向かいます。乗車率は可もなく不可もなくだったのですが、直江津駅での下車が多かったのは驚きました。
そして上越妙高駅へ到着しました。右は、えちごトキめき鉄道に移籍したE127系ですが、JRマークも含めて姿に変化のないまま活躍を開始しています。まあ、今だけの姿でしょうけど・・・。
こちらは上越妙高駅の、えちごトキめき鉄道改札。随分とレトロな雰囲気になっていますね。
こちらが新幹線改札周辺。
こちらが新幹線ホーム。それでは、新幹線「はくたか」に乗車して金沢駅へあっという間の旅。
金沢駅の新幹線ホームについては、翌日に改めて堪能するとして、IRいしかわ鉄道線ホームでは、七尾線の415系で唯一撮影できていなかったラッピング車をゲット。
長谷川等伯による国宝指定の絵画がラッピングされており、走る美術館のような雰囲気。ようやく撮影が出来ました。 そして北陸本線で小松へ行き、一泊しました。