2015年11月3日 多摩川古墳群と小平の歴史的建造物を訪ねて


この日は職場の歴史マニア2名(Mr.SとMr.K)と、2ヶ月に1度の恒例となりつつある文化財めぐり。2回連続で伊豆半島を攻略していましたが、今回は都内を攻めます。 まずは東急東横線・目黒線・多摩川線の多摩川駅で下車。

駅前には荏原台古墳群と総称される古墳群のうち、亀甲山古墳(かめのこやま)を筆頭に多摩川古墳群と宝莱山古墳が広がっています。

こちらが亀甲山古墳。樹木が生い茂っており形がよくわかりませんが、4世紀後半〜5世紀前半に築造された前方後円墳です。

多摩川古墳群は1〜8号墳まであり、その大半は円墳なのですが、看板がないと完全に見落としてしまいますね。

さらに北に行くと宝莱山古墳。一部が戦前、住宅造成のために欠けてしまっているのが残念ですが全長97mという大きな前方後円墳であったと考えられています。

多摩川台公園古墳展示室では、古墳の一部が外観復元。展示が少ないのが残念でしたが、都内でこうした施設があることに感謝せねば。

さらにもう一つ、多摩川駅近くには浅間神社古墳という全長60mの前方後円墳があるのですが、北条政子が勧請した浅間神社の敷地となっており、古墳の形状はよくわかりませんでした。

ちなみに高台にあるため、東急東横線がよく見えます。

さらに、東急多摩川線も近くで撮影可能。

多摩川古墳群を見た後、東京都小平市にある「小平ふるさと村」へ。 ここには、かつて玉川上水の開通にともなって新田村落として誕生した小平の歴史を物語る歴史的建造物が移築されています。以前より西武線の車内から見えていたので気になっていたのですが、ようやくの訪問です。 まず入り口にあるのが、旧小平小川郵便局庁舎。1908(明治41)年築の和風建築で、赤茶屋根が印象的。この当時の郵便局建築が現存しているというのも珍しいものです。

続いて旧神山家住宅主屋。江戸時代後期に小金井から移築されたものです。

こちらは開拓当初の復元住居。江戸時代初期の小平の住居を再現したものです。

旧小川家住宅玄関棟。1805(文化2)年築で、主屋とは別棟として建てられたことが幸いして現存しています。

旧鈴木家住宅穀櫃。明治維新の頃、花小金井の秋山家が建てたものを、大沼町の鈴木家が譲り受けたもの。

消防倉庫。こちらは1991(平成3)年に復元されたものです。

続いて少々歩きましたが、やはり小平市にある東京ガスのガスミュージアム(がす資料館)へ。右手の建物は東京ガス千住工場計量器室(明治45年築)、左の建物は東京ガス本郷出張所(明治42)年築。 夕方に行ったため、光線状態が良くなかったので再訪問の必要があるか?

内部はガスにまつわる様々な資料や歴代CMポスターが展示。

明治後期のイギリス製(フレチャラッセル社製)ガスレンジ。

鶴見工場で使用されていたガスコークガイド車が屋外展示。ガスを発生させた後の石炭はコークスになるのですが、これによって消火社に運ばれ冷却。燃料となるのでした。 一応、鉄道車両?



さて、萩山から多摩湖線に乗車したところ、何とラスト1編成となった新101系の従来塗装でした。

続いて南武線で西府駅へ。久しぶりに武蔵府中熊野神社古墳を見ます。

前回来た時には気が付きませんでしたが、石室の実物大復元展示もありました。ということで、複数回来ても色々な発見があるようです。

ラストは府中本町駅前に広がる武蔵国府関連遺跡を見ます。と言っても埋め戻されているので何もありませんが、駅前という一等地。今後どうなるのでしょうか。 徳川家康の府中御殿と関連すると思われる建物跡も見つかっており、仮に復元するとしてもどの時代の・・・?ということもありそうですね。 以上で恒例の史跡めぐりを終了、さて、次はどこへ行きましょうか。

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