2016年2月5日〜7日 札幌・小樽・函館旅行


つい先日、沖縄へ1泊2日で行ったというのに、今度は北の大地へ向かいます。羽田空港を離陸すると、建物が密集した都心の姿がよく分かりますね。

そして新札幌駅に行き、これは偶然ですが789系による快速「エアポート」を撮影。3月改正で廃止された運用で、旭川からの特急「スーパーカムイ」が札幌駅で方向転換し、快速「エアポート」として新千歳空港へ向かう列車でした。

行き先表示も記録しておきます。

さて、ここから向かったのは北海道開拓の村。約10年前に訪問して以来ですが、前回は4月だったので雪はなかったのに対し、今回は見事な雪景色。 かつての札幌駅を復元したエントランスが出迎えてくれます。

建物については少しずつ、ホームページで改めて掲載しておりますので、ここでは風景写真をご覧いただければ。




夏季は馬車鉄道が運行しているのですが、レールが雪に埋もれてしまう冬季は馬による雪そりが訪問者を楽しませてくれます。







札幌農学校寄宿舎(北海道大学恵迪寮)。

未だにこのノリが全く理解できないのですが、学生運動盛んなりしころは様々な反体制スローガンで埋め尽くされていたようです。その世代が今や日本の政財界マスコミのトップを占め、この体たらく。 (そして、TBSのサンデーモーニングで近頃の若者は・・・と罵る) もう少し勉学に励んだほうが良かったのではないでしょうか。

続きまして、札幌市中心部へ。昨年の12月20日に開業した、札幌市電のループ化を見学に行きます。こちらは、新装なった「すすきの」電停ですが、雪国だからかガッチリとした構造ですね。

新線区間を、新型車両であるA1200形が走行。

今年の雪ミク電車も無事に撮影。初音ミクに思い入れがあるわけではないですが、ここの所毎年撮影していると、継続して撮影したくなっちゃいます。

新線区間に開業した狸小路電停。歩道から直接乗ることができるのが、最大の特徴です。これは乗りやすいですな。

こちらは新装なった西4丁目に停車中の3300形。



それから、「さっぽろ雪まつり」すすきの会場で「すすきのアイスワールド2016」を見まして・・・。

さっぽろ雪まつり大通会場へ。今年の大雪像のテーマは、「進撃の巨人、サッポロ襲来」でした。すごい迫力・・・。

「さっぽろ冬物語」と題して、雪像前で演劇が行われています。

海外の建築物が雪像になるのがおなじみですが、今年はマカオ 聖ポール天主堂跡が再現されていました。以前に、実物を見に味野さんと行きましたね。

一旦会場を去って、ロープウェイ入口電停で下車。あくまで偶然ですが、雪ミク電車に乗車しました。

無料シャトルバスで藻岩山ロープウェーへ。

さらに、このようなケーブルカーで上を目指します。独特な形状・・・。もーりすカーというそうです。

札幌の夜景を堪能します。・・・が、寒い・・・。

再び、もーりすカーで下界を目指しまして・・・。

さっぽろ雪まつりを再び堪能します。氷の彫像は夜の方が面白いですね。



JRAによる、こちらのプロジェクションマッピングは・・・。

北海道新幹線が登場。疾走感のある映像美でした。

ジャンプ台。



進撃の巨人のライトアップ。





こちらもプロジェクションマッピング。見事です。

旧北海道庁を見ながら札幌駅へ向かいます。

ほっこりしますね〜。さて、この日は小樽で一泊します。

小樽運河前のホテルに宿泊したため、この日の朝はこのような風景からスタート。







何度も歩いている小樽運河ですが・・・。

1924(大正11)年築の旧篠田倉庫。小樽市指定歴史的建築物のレンガ倉庫です。

運河に接する倉庫群の正面は、今回初めて訪問しました。ちなみに、こちらの倉庫の写真右側半分は小樽ビール(小樽倉庫bP)。店内では地ビールを醸造しているほか、ドイツ料理を中心に堪能できます。 前日の夜遅くにここで食事をしたのですが、素晴らしい味でした。

ただし、つららにはご用心?

さて、雪と雪像に埋もれた旧手宮線を横目にしながら・・・。

小樽駅に到着。

よい青空です。それでは、ここからは西へ向かいます。小樽以西は初めての乗車ですね〜。

小樽駅から函館本線のキハ150形に乗って余市駅へ。中国人観光客も多く、満員御礼でした。ここの所北海道に行くたびに列車が非常に混雑しており、乗客減と言われてもピンと来ないのですが・・・。

向かった先はニッカウヰスキー余市蒸留所。余市駅の目の前と言っても過言ではない場所にあり、非常に行きやすいです。

NHK連続テレビ小説「マッサン」の舞台としておなじみですが、残念ながらドラマを見ることなく来ました。見ていたら、もう少し感慨深かったかもしれません。

とは言っても工場見学はなかなか面白いものです。こちらは蒸留棟。

世界で唯一、石炭直火焚蒸溜を行っているそうです。熟練の技による温度管理によって、香ばしい香りと力強い味のウイスキーが出来上がるそうです。

こちらは旧竹鶴邸。ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝とリタ夫人が余市町の郊外山田町で住んでいた家を、2002(平成14)年12月に工場内に移築復元したもの。玄関部分しか公開されていないのが残念ですが、和洋折衷の造りだとか。

さて、小樽に戻りまして今度は小樽貴賓館へ。こちらは、国の登録有形文化財に指定されている旧青山別邸を中心とした施設。ニシン漁で巨万の富を作った青山家の三代目である青山政恵が、山形県酒田市にある本間邸という屋敷に魅せられて、大正6年から6年半あまりの歳月をかけて建築した豪勢なお屋敷です。 残念ながら内部は写真撮影禁止だったのでご紹介できませんし、公式サイトでも写真は小さかったので魅力が伝わりにくいですが、部屋の1つ1つが芸術品のようでした。で、その後の青山家はどうなったのやら・・・。

この青山別邸を見ながら小樽貴賓館で食事を堪能することができます。

現代建築ですが、その天井画は見事なもの。目を奪われます。

さて、小樽市中心部に戻りまして旧・日本銀行小樽支店(現・金融資料館)へ。小樽市指定文化財で、1912(明治45)年築。

辰野金吾、長野宇平治、岡田信一郎の設計で、2002(平成14)年まで日本銀行小樽支店として使われました。2003(平成15)年からは日本銀行の金融資料館として使用されています。 小樽に来るたびに見ていますが、今回は初めて内部へ。

二千円札!近年は全く見なくなりましたね・・・。

そして小樽運河を改めて撮影したところで、なんと電池切れ!出発前にデジカメの電池はフル充電したはずですし、2日目の朝も満タン表示だったはずなのですが、寒い気候が祟ったようで、一瞬にして限界を迎えました。

やむを得ず、いろいろなお店の見学などでデジカメ不要の工程を楽しんだ後、小樽運河の夜景を見た際にデジカメ君に最後の力を振り絞ってもらいました。

さて、これでは3日目の撮影が全滅なので、札幌駅に戻って駅前のビックカメラで充電器を購入し、キハ281系に初めて乗車して函館へ。


函館の夜は・・・美味しい食事ではなく寝台急行「はまなす」。偶然、青森から乗車していた大学時代の先輩と遭遇するという嬉しいサプライズを経て、1日を終えるのでした。

函館駅前のホテルを出て、まずは朝市を見に行きます。と、その前に路面電車を撮影・・・。このタイプの車両も廃車や更新が進んでいるので、しっかり記録しておかねば。

久しぶりの函館朝市。盛況でしたが、ここも中国人観光客の多いこと。ちょうど春節であることも影響しているのでしょうが、どこでも見かけますね。 ・・・日本人はどうしたのよ!もっと観光しようぜ!

さて、函館駅へ入って構内をウロウロ。こちらのキハ183系は先頭車と中間車で色合いが随分と異なりますね。中間者が色あせた・・・という感じでもないのですが。

3月改正で運用を開始する733系1000番台もいました。「はこだてライナー」ステッカーがない姿は貴重な記録かも。

キハ281系特急「スーパー北斗」とキハ183系特急「北斗」。

で・・・最大のお目当ては485系3000番台による特急「白鳥」の撮影。


キハ183系特急「北斗」との並びを狙いますが、流石に485系の前で記念撮影をする観光客が続出しており、キハ183系が発車した際に、この程度の撮影となったのがせいぜいでした。

別角度から再び。

最後にキハ40形を撮影して、函館駅を出るのでした。

函館駅を後に歩き出し、青函連絡船「摩周丸」を撮影。

その近くに1918(大正7)年に建てられた浅野セメント函館営業所の建物を保存再生した函館大手町ハウスという国の登録有形文化財がありました。カフェとして営業しているはずが、庇は一部が破れて中はひっそりした雰囲気・・・。 どうやら、いつしか閉店していたようです。しかし、3月26日からは「BEURRE函館本店」というバターゴーフレットの店として生まれ変わったようです。

続きまして、金森赤レンガ倉庫群にやってまいりました。

函館を代表する景観の1つ。

いやいや、こっちの方が函館らしい?

時間の都合で行けなかったラッキーピエロ。どの店も個性的です。

場所によってはコンビニ並みの密集地帯。

さらに、路面電車を撮影しながら歩きまして・・・。

旧・相馬合名会社(現・相馬株式会社)が見えてまいりました。 こちらは、1916(大正5)年築。1914(大正3)年築との説もありますが、いずれにしても和風とルネサンス風をミックスさせ、ペパーミントグリーン色に塗った特徴的な建築は、路面電車との組み合わせで函館を代表する景観としてよく表れます。

函館市有形文化財である旧・イギリス総領事館(現・開港記念館)

1913(大正2)年築で、イギリス政府工務省上海工事局の設計。1934(昭和9)年までイギリス総領事館として使われました。

坂を上りまして、旧北海道庁函館支庁庁舎に到着。北海道指定有形文化財で、1909(明治42)年築。後に1950(昭和25)年まで渡島支庁庁舎、その後は北海道関係施設として1967(昭和32)年まで使用されました。 以前に来た時はコンクリート的な色だったのが、色が変わっていました。

そして、旧・函館区公会堂に到着。国指定重要文化財で、1910(明治43)年に、豪商・相馬哲平の寄付によって建設されたものです。

こちらは1階の様子。この建物は、後の大正天皇も皇太子時代の1911(明治44)年8月に、3日間宿泊された立派な施設。この際に御湯殿(浴室)などを増築しています。

続いて、函館ハリストス正教会復活聖堂を見学。国指定重要文化財で、1916(大正5)年築。 河村伊蔵の設計で、ビザンチン様式の塔が特徴的です。なお、内部の写真撮影は禁止。

すぐ近くには元町カトリック教会聖堂があります。こちらは、函館市伝統的建造物で、1909(明治42)年築。

さらに、その近くには東本願寺函館別院本堂があります。函館市伝統的建造物で、1915(大正4)年の建築。度重なる火災を教訓に、日本で初めての鉄筋コンクリート寺院として建てられたものです。

さて、ロープウェーで函館山にのぼります。

函館の街並みを一望するぞ〜・・・と意気込んだのですが、雪が強まってきて、これが精一杯。

展望台で食事をとりながら天候の回復を待ったのですが、むしろひどくなる一方で、ロープウェーで下っているさなか、視界が確保。今更遅い・・・。

そして電車通りまで徒歩で戻り、旧今井百貨店函館支店(現・地域交流まちづくりセンター)を撮影。こちらは、1923(大正12)年築。後に市役所分庁舎として利用され、現在は、後年増築された部分を撤去し、建築当初の姿に美しく復元した上で「地域交流まちづくりセンター」として活用しています。

その前には1939(昭和14)年に建てられた函館市電の操車塔が現存していました。

そして、再び雪が強まってくる・・・。

続いて向かったのは五稜郭。雪景色を撮影するぞと意気込んだのはよかったのですが、時折吹雪く状態で、五稜郭タワーからの視界は確保できないとのこと。当てが外れました・・・。

復元された函館奉行所に行きますが・・・こりゃあかん。

内部を初見学させていただきました。さすがにお客さんはほとんどおらず、この状態・・・。

そして函館駅前へ戻り、ある程度運用の予想はしていましたが、運よくH5系カラーの路面電車を撮影。似合ってますね〜。

そして、3両編成のキハ40形と・・・。

飽きもせず、485系3000番台による特急「白鳥」を撮影し、全行程を終了。バスで空港へ向かい、帰路に就くのでした・・・。

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