2016年3月20日・21日 北海道・東北エモーション紀行


 事の始まりは、三陸鉄道36−2100形「さんりくしおかぜ」が3月で引退・・・いや、そもそも三陸鉄道を撮影したことがないので、行ってみることに。どうせ三陸へ行くのであれば、八戸線の観光列車「東北エモーション」に乗れないものかと、びゅうプラザに当ってみたところ、あっさりとチケットをゲット。
 ・・・さらに、2月に函館へ行ったばかりですが、在来線で青函トンネルわたり納めがしたくなり、飛行機の予約をポチッ。ということで、1泊2日で北海道南部と青森県と岩手県を周る旅行のスタートです。
 まずは函館空港で降りると、トラピスチヌ修道院が近くにあるということで向かってみました。写真上、左側の司祭館は大正2年、右側の聖堂は昭和12年の建築で、歴史を感じさせます。

続いて向かったのは函館タワー。2月は大雪で視界不良につき登れなかったので、リトライしました。ただ・・・雪景色は無理でした。

その代わり、箱館奉行所は2月と打って変わって晴天下で撮影。

さて、あくまで青函トンネルを渡る・・・しかも485系特急「白鳥」も乗り納めしておきたいという欲もあったため、函館には2時間弱の滞在で駅へ向かいます。

485系3000番台による特急「白鳥」。北海道新幹線開業でお役御免となり、このデザインも見納めになるとは・・・。

キハ183系特急「北斗」が札幌からやってきました。こちらは北海道新幹線開業後も活躍します。

木古内駅に停車。JR北海道のキハ40形が停まっていますが、北海道新幹線開業で車両ともども道南いさりび鉄道へ移管されることに。


青森駅に到着する直前、583系に遭遇。

485系3000番台による特急「つがる」に偶然遭遇。

このトレインマークも見納め。

そして、久しぶりに八甲田丸を見てみることに。


以前、お台場にある船の科学館で展示されていた青函連絡船「羊蹄丸」に設置されていた昭和30年代の青森駅前の風景「青函ワールド」が移設されていました。スペースの都合上、以前と異なり船のあちこちに分散して展示されているため、これまでの風景主体の展示から人形主体の展示になってしまっていますが・・・。


八甲田丸の特徴は、車両甲板が見られる上に、車両が展示されていること。ここにいるキハ82 101とも久しぶりの対面です。相変わらず特急シンボルマークは失われ、トレインマークの設置もないですが、美麗な状態で保存されています。



八甲田丸の隣には「ねぶたの家ワ・ラッセ」がありますが、今回は(も?)外観を見ただけ。

青森県観光物産館アスパムも外観を見ただけ。相変わらず凄い形状。・・・さっきのA-FACTORYも似たようなことをやっているわけですけど、ここは賑わっているのでしょうか。

続いて新青森駅からタクシー三内丸山遺跡へ。2回目の訪問です。

意外にも函館では見られなかった雪が、こちらでは残っていました。


竪穴式住居。入ってみると意外と寒くないのは良いとしても、狭い。これで家族何人かで生活するのは大変だし、プライバシーも何もあったものではありませんが・・・。




さて、E5系に乗車して八戸へ。そして初の乗車となる八戸線で隣の本八戸駅へ向かい、市の中心部へ10分程度歩き、一泊しました。

八戸市中心部で1泊し、本来であれば早朝から久慈に行くつもりだったのですが、前日に観光マップを見ていたところ、かねてより気になっていた根城という南北朝時代から江戸時代初期にかけての城が車で10分程度であることを発見。
というわけでタクシーで向かうのでした。上写真は復元マップ。

こちらは根城を築いた南部師行。南朝方の武将で、南朝方の根本になるという意味を込めて「根城」と命名しました。

入り口は八戸城の東門。八戸城は根城とは別の城で、江戸時代に根城南部氏が遠野に転封となり、代わって遠戚で主家となった盛岡南部氏の一族が八戸に配された際に近世城郭として改修した城です。



中世の城郭の雰囲気が感じられます。



根城の前には、サシ581−31が個人で保存されていました。木々に覆われて撮影しづらいところですが、そのためか状態は良さそうです。最近は24系が各地で保存または店舗等で活用されていますが、いつまで原型を保ってくれるでしょうか・・・。


さて、タクシーで本八戸駅へ。ちょっと和風テイストに改修されています。


八戸線のキハ40形に乗車し、終点の久慈駅を目指します。キハ40形も各地でいよいよ引退が進んでいますので、記録しておかねば・・・。

キハ40形に揺られつつ、途中で爆睡しながら久慈駅へ到着。まずは、お座敷列車「さんりくしおかぜ」(36−2110)を撮影します。この3月で引退するということで、どうせいつか三陸鉄道に行くなら、今行かねば! ・・・という次第。
まあ、それ以前に消えてしまった車両や塗装もありますが。


反対側は36−207。三陸鉄道の標準的な塗装です。

さて、三陸鉄道はいつか改めて全線走破しようと思っていたのですが、そうはいってもいつになるかわからないし、「さんりくしおかぜ」を別の駅で撮っておきたいとも思い、深い考えもなく陸中宇部駅へ。
・・・まあ、一応撮っておきましたよ程度の写真になってしまいました。


一方で後追いは意外と悪くない雰囲気。


さて、程なくしてやってきた対向列車で久慈駅にとんぼ返り。乗車した36−101は、ターキッシュエアライン(トルコ航空)のラッピング車両でした。まさか、三陸海岸でPRしていたとは。


それでは、久慈駅を出ましてタクシーで久慈琥珀博物館へ向かいます。


国内唯一の琥珀専門の博物館です。

様々な琥珀に関する展示があり、非常に勉強になるのですが、もう少し展示物が多ければ・・・という感じ。

何があるわけでもないとはいえ、大正7年まで実際に琥珀採掘で使われた坑道が見学できるのが、最大の見所かもしれません。

久慈駅に戻ってきて、駅舎の反対側へ。新鋭車両の36−700形がいました。

それでは、東北エモーションに乗って八戸へ引き返します。復路なので食事ではなく、デザートが提供されます。

車内を見てみましょう。こちらが1号車で、個室。


通路との間には簡易仕切りがあり、高級感のある木材を使用しています。


2号車はライブキッチン。復路の場合は、ここで調理することはないので、バイキングコーナーといった感じ。

お好きなデザートお好きなだけ。

じゅるる♪

こちらが3号車。三角テーブルは山側ですので、景色は・・・。まあ、誰も座っていませんでしたが。

行きは敢えて爆睡していましたが、曇天だったのが一変して晴天に。すると、様々な魅力的な海岸線が見えてきます。


行きは長いなあ・・・と思っていた八戸線も、復路はあっという間に八戸市内。ウミネコの繁殖地として国の天然記念物にされている蕪島が見えてきました。蕪嶋神社という由緒ある神社があるのですが、なんと2015年11月5日に全焼。放火の疑いもあるそうですが、事実ならとんでもない!


鮫駅では対向列車待ち合わせのために少々停車。乗車しながら編成写真を撮影できる唯一のチャンスなので、ホーム反対側へ。こんなことをやるのは私だけでした。

本八戸駅に到着。駅前で見ておきたいものがあったので、少々残念ではありましが終点を目前に離脱します。

後続の普通列車を待つ間に、江戸時代に置かれた八戸城跡を見てきました。

目立った遺構はないですが、南部会館という旧藩主の屋敷を転用した八戸市の集会所に残る門は、江戸時代から残る八戸城の貴重な遺構。

そして八戸駅に到着。こちらは、青い森鉄道の青い森701系。JOMON JAPAN 北海道・北東北の縄文遺跡群の広告車両でした。

こちらは青い森703系。数が少ないので、撮影は無理かな・・・と諦めていたら、八戸駅で留置されていました。主に快速列車に充当されます。

最後にE5系「はやぶさ」を撮影し帰還・・・と書けば、旅の内容としては終了なのですが、ここから自宅に帰るまでが長い。新幹線は速いですが、それでも時間がかかるものは、かかりますね・・・。

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