2016年3月27日 相模国分寺跡と周辺の史跡巡り
この日は昼過ぎまで仕事だったのですが、そのまま帰るなんて勿体無い! ということで、いつもの史跡めぐりメンバーである友人のMr.S氏とMr.K氏の3人で、近所である神奈川県海老名市へ出かけてまいりました。 まずは、海老名駅に入線する30000形特急「はこね」。
20周年記念ロゴマークが貼られていました。もう、そんな時間が経っていたとは・・・。
3月改正で、海老名駅にはロマンスカーが停車するようになりました。大型商業施設やマンションなどが続々と建設されており、この人口減少社会の中、勢いがあるようですね。
さて、小田急線のホームからは相鉄線を眺めることが出来ます。撮影できるのは1面2線のうち片側だけですが、なんと偶然にも3代目「そうにゃんトレイン」がゲット出来ました。 では、鉄ネタはここまで。
まずは、海老名駅前の商業施設「ビナウォーク」内にある海老名中央公園に設置されている相模国分寺七重塔の推定復元模型(3分の1で再現)を見ます。3分の1でこのサイズです。実際には、65mあったのではと推定されているそうです。 で、これは駅前なのでよく見ていたのですが、今回は実際にこれがあった場所を見てみようという話。
ということで、こちらが相模国分寺跡。上写真は金堂があった場所から、七重塔があった場所にかけて撮影してみました。
こちらが七重塔の基壇(復元)。
中門跡。
続きまして、相模国分寺の目の前にある海老名市立郷土資料館「海老名市温故館」へ。元々は1918(大正7)年に海老名村役場として建てられたもので、様々な用途に転用されたあと、1982(昭和57)年から現在の資料館となっています。
耐震強度不足により、一時は建て替えも検討されましたが、保存が決定。場所を若干移動した上で、2011(平成23)年に移築と耐震補強工事が完成しました。この結果、かなりの部分が新材に取り替えられていますが・・・。
さて、1階は海老名の史跡からの出土品が多数展示されていますが、どれもユニークなものばかり。
なんと七重塔の先端部分の一部も発見されています。てっぺんの飾りの部分ですな。
相模国分寺の復元模型も展示されています。
2階は昔懐かしの様々な用具の数々が展示。郷土資料館らしいですね。
さて、少々歩くと現在の相模国分寺。最近に至るまで荒廃と復興を繰り返した結果、古い建物は何一つ残っていませんが、梵鐘は鎌倉時代の鋳造で、国の重要文化財に指定されています。
そのまま少々歩くと、瓢塚(ひさごづか)古墳。4世紀〜5世紀にかけて造られた上浜田古墳群の1つにして、唯一の現存。形状は前方後円墳で、高台にあるため、当時は良い眺望だったようです。今も海老名の市街地を見下ろしておりますが、周りは新興住宅街・・・。
その昔はこのような様子。現在は、このように撮影することは不可能。
さらに、もう少し歩いて浜田歴史公園へ。
鎌倉時代〜室町時代の武士の館跡と考えられており、この地域が中世の渋谷荘にあることから、渋谷氏の一族、大谷氏に関係するのではと考えられています。
建物の配置はこのような感じ。丘陵の下に施設が広がっています。 以上、ちょっとした近所の史跡めぐりでした。海老名、面白いなあ。