2016年6月4日 早稲田大学の近代建築を見る
既に細かい紹介はホームページで掲載していますので簡単なご紹介になりますが、この日は早稲田大学早稲田キャンパスへ。急に近代建築を見たくなったのですが、以前に訪問したのは15年前のこと。 いつでも行けると思うと、意外と行かないもので、しかも当時は撮影していなかったので、今回が初の撮影です。上写真は大隈記念講堂で、1927(昭和2)年の建築。国の重要文化財に指定されています。
もう少し早く来るべきだったと後悔したのが、こちらの3号館。元々は1933(昭和8)年に建てられたものですが、2014(平成26)年の高層ビル化によって解体され、低層部がレプリカで復元されています。 数年前に行っておけば、元々の建物が見られた・・・。
こんなのがあったのかと驚いたのが、演劇記念館。 1928(昭和3)年築で、今井兼次の設計。坪内逍遥の古希と「シェークスピヤ全集」の完訳を祝って学界や演劇界の有志たちの協賛で建設されたもの。 地上3階、地下1階建てで、外観は坪内逍遥の希望で、シェークスピア時代の劇場フォーチュン座を模した16世紀後半エリザベス朝時代の様式。また、外部はシェークスピア劇が上演できるよう、正面を舞台、2階の廊下を上舞台、建物両翼を浅敷、前庭を一般席としています。正面のラテン語は、「全世界は劇場なり」の意味。 その他、色々な近代建築がありましたが、緑が生い茂った樹木が撮影することに関しては少々邪魔でして、秋冬に訪問したほうが良さそうでした。
早稲田大学と道路を挟んで西隣にあるのが、水稲荷神社。 941(天慶4)年に藤原秀郷が、現在の早稲田大学早稲田キャンパス9号館の地に勧請したのが始まりとされています。 1702(元禄15)年に湧出した霊水が眼病に効果があったと評判となり、水稲荷と称するようになったそうです。そして1963(昭和38)年に早稲田大学と土地を交換し、現在地に遷座したそうです。
その麓に広がっているのが新宿区立甘泉園公園。先ほどの水稲荷神社も含めて、元々は1774(安永3)年から御三卿の1つ、清水徳川家の下屋敷であった場所で、明治30年頃に子爵の相馬家の庭園として整備。
1938(昭和13)年に早稲田大学が取得しますが、戦後に東京都が買収し、整備の上で新宿区へ移管。1969(昭和44)年に開園したものです。
江戸時代の古地図を片手に、江戸時代の風景と今の風景を対比させてみるのも面白そうですね。関東大震災と戦災のおかげで、あまり当時の面影は残っていませんが・・・。
さて、目の前を走行しているのが都電荒川線です。偶然ですが、旧都電カラーに塗られた7001号がやって来ました。続々と機器を更新の上で7700形へ改造&塗装変更されていますので、良い記録になりました。
こちらは新鋭の8900形。早速、帝京平成大学のラッピング車となっていましたが、車体色を活かした広告で綺麗ですね。
都電荒川線は王子駅周辺では何度も乗っていますが、早稲田〜大塚駅前は乗ったことがあるんだったか、乗ったことがないんだったか・・・の記憶だったので、この機会に乗っておくことに。
8800形に揺られて走破してまいりました。
終わりに西武池袋駅にて、観光列車「西武旅するレストラン 52席の至福」を撮影して終了。最近の観光列車は、不思議な名称が多いですね。