2021年2月11日 関内駅から山下公園へ向けて近代建築巡り


2週連続の横浜。まずは関内駅で下車し、2017(平成29)年4月23日にバリアフリー化された北口駅舎を撮影。近年、このように急速にエレベーターの設置やホームドアの設置が進み、とても有り難いことです。鉄道会社にとっては維持費が大変でしょうけど…。


この日は久しぶりに近代建築を撮影してみることに。まずは旧日本綿花横浜支店。1927(昭和2)年築で、ニチメンの前身である日本綿花の建物として完成。戦後は大蔵省財務局などの公的建物に使用されました。現在は手前側の事務所棟が横浜市指定文化財で横浜DeNAベイスターズが運営する複合施設「THE BAYS」、奥の倉庫棟が横浜市認定歴史的建造物で「横浜市中区役所別館」として使われています。


横浜地方裁判所本庁舎 【横浜市認定歴史的建造物】。1929(昭和4)年築。戦後は、GHQによるB,C級戦犯を裁く軍事法廷としても使用されましたが、平成9年に解体(法廷は桐蔭学園横浜大学に移築保存)。しかし2001(平成13)年、高層ビルである新庁舎完成時には、外壁が厚みを持って復元。かつての姿と殆ど変わらずに存在しています。入り口の形が面白いですね。

旧・横浜商工奨励館(現・横浜情報文化センター) 【横浜市認定歴史的建造物】。1929(昭和4)年築で、2000年に高層ビル化されるも、そうとは気が付かない造り。

旧三井物産横浜ビル(現・KN日本大通ビル)。1911(明治44)年築、1927(昭和2)年増築で、設計は遠藤於菟、酒井祐之助。日本初の全鉄筋コンクリート造で、地上4階、地下1階です。

神奈川県庁本庁舎 【国登録有形文化財】。1928(昭和3)年築。洋風建築に和風建築の屋根を組み合わせた帝冠様式と呼ばれる建物の1つです。この時代に流行った様式です。


旧・横浜市外電話局(現・横浜都市発展記念館&横浜ユーラシア文化館)。1929(昭和4)年築。2003(平成15)年にリニューアルオープンし、2階が横浜ユーラシア文化館、3階が企画展示室、4階が横浜都市発展記念館となりました。

横浜開港資料館の近くに、近代のパン発祥の地という碑がありました。1860年に外国人向けの日用食料品街「お貸し長屋」の一角にて、内海兵吉がフランス人に製法を習い、和風パン屋「富田屋」を開業したのが始まりだとか。

日本基督教会 横浜海岸教会。1933(昭和8)年築。日本初のプロテスタント教会で、現在の建物は関東大震災に崩壊したあとに再建されました。

ここで新マンホール発見。2019年に設置された中区区制92周年仕様です。92に何か特別な意味があるのでしょうか・・・?

こちらは汚れていてデザインがよく分からないことに…。

明治10年代に建造された煉瓦造りマンホールと下水管(国登録有形文化財)。色々反射してちょっと見えにくい・・・。

日米和親条約締結の地。その舞台となった応接所の跡は、現在の神奈川県庁周辺だとか。

さて、折角なので実物大ガンダムをとりあえず外から・・・と近づいてみたものの、中に入らないと見えない様子。もちろん入場料を払って見に行っても良かったのですが、このような晴天とは裏腹に意外と風もあり気温が低かったので撤収することにしました。

最後に、東京メトロ7000系の車内を撮影して〆としました。


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