2021年4月10日 泉岳寺と池上本門寺を散策する


この日はまず京急の品川駅へ。とても見られた写真ではないですが、1編成しかない千葉ニュータウン鉄道9800形と、京急のKEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN(京急イエローハッピートレイン).が並んでくれました。
9800形は千葉ニュータウン鉄道の9000形置き換えのため、2017(平成29)年3月に京成3700形3738編成をリースし、9808編成として運用しているもので、先に導入された9200形同様の水色と黄色の帯というのが特徴です。


マニアが数人いたので何かと思いきや引退が進む都営5300形のヘッドマーク付きがお目当てだったようです。


さて、泉岳寺駅で降りると気になる盛り土が。高輪大木戸跡で、1710(宝永7)年)に東海道から江戸府内の入口として設けられたもので、柵と門がありました。

 さて、泉岳寺へ入ります。曹洞宗の寺院で、1612(慶長17)年に徳川家康が、今川義元の孫である門庵宗関(もんなんそうかん)和尚を招いて外桜田の地に創建した寺院が始まり。1641(寛永18)年の寛永の大火によって焼失し、徳川家光の命により現在地へ移転しました。
 播州赤穂城主浅野家の菩提寺で、1701(元禄14)年に浅野長矩 (ながのり) が江戸城本丸大廊下(通称松の廊下)で吉良義央を刀で斬りつけ切腹させられ、ここに葬られたほか、翌年に吉良義央(上野介)を討った大石良雄ら赤穂浪士四十七士の墓があり、いわゆる「忠臣蔵」ゆかりの寺院として多くの人が訪れています。
 上写真は1836(天保7)年に再建された中門です。

こちらは山門。1832(天保3年)築で、2階部分には十六羅漢が安置されています。

浅野長矩の墓。

浅野長矩夫人の墓。


大石良雄の墓。



さて、歩いて高輪ゲートウェイ駅へ。木材を多用しているので・・・高輪大木戸駅という名前にして、徹底的に和風を追求しても良かったのでは・・・。


高輪ゲートウェイ駅から高輪築堤跡は少し見えました。コロナじゃなければ、もっと大々的に見学会を開催してくれたのでしょうが…。

高輪ゲートウェイ駅に入線するE235系山手線と…。

京浜東北線のE233系を撮影して乗り込み、蒲田駅へ。


ここからは東急池上線の7000系に乗り換え。

改築された池上駅を見ます。

従来がこんな駅舎でしたから、あまりの変貌ぶりに驚きです。

ホームの様子。改築前は1922(大正11)年10月に池上電気鉄道によって開業して以来の雰囲気も残っていたのですが、一新されました。


こちらは改札口。

構内にはちょっとした鉄道模型のジオラマも展示。

駅ビルは商業施設「etomo池上」となっています。

区立池上図書館も入居しており、これは非常に便利!


さらに、線路上に駅ビルが建っていることもあり、池上線が良く見えます。

折角なので池上本門寺へ。

五重塔は1607(慶長12)年築で国重要文化財。桃山期の特徴を残す五重塔としては現存で唯一。初層のみを和様とし、二層以上を唐様としているのが特徴です。

こちらは前田利家室の層塔 【大田区指定文化財】。1622(元和8)年建立。前田利家の側室で、加賀藩第3代藩主、前田利常の母である寿福院が、自分の逆修供養(生前に仏事を修め、死後の冥福を祈る)のために建てさせた11層の層塔。もっとも、現在は上部が欠けてしまっています。

本堂。

こちらは経蔵 【大田区指定文化財】。1784(天明4)年築。宝形造の建物で、江戸時代からの貴重な遺構の1つ。というわけで、2つの駅を散策しながら本日は寺院2つを掛け持ちしました。

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