2023年7月30日 忍野八海と富士急行線を堪能する
この日は何となく午後から忍野八海(山梨県南都留郡忍野村)へ。駐車場に車を止めると、八海庭園 彦兵衛屋敷が目の前にあり、澄んだ湧き水とあずま屋がありました。
さて、忍野八海とは富士山の伏流水および杓子山から石割山に係る火山山麓からの伏流水に水源を発する、忍野村の湧水池のうち「出口池」「お釜池」「底抜池(そこなしいけ)」「銚子池」「湧池(わくいけ)」「濁池(にごりいけ)」「鏡池」「菖蒲池」の8つを指します。長い歴史を持ちますが、観光地化したのは1960年代ごろから。有名なのは特に観光地化している上写真の「中池」ですが、こちらは旅館のテニスコートを造成したものです。
湧池。面積152平方メートル、水深約5mで、2.2立方メートル/秒という忍野八海随一の湧水量を誇ります。
近くのお土産屋さんの前では、透明な湧水が勢いよく流れます。夏の暑さに、水の冷たさが気持ちい!!
こちらはお釜池。面積24平方メートル、水深約7mで、忍野八海で最小の池ですが、釜中に熱湯が沸騰するように湧水することが名前の由来になっています。
菖蒲池。面積281平方メートルで、その名のとおり、周囲に菖蒲が生い茂っています。
周囲には茅葺屋根の民家が広がります。
近くにある淺間神社。807(大同2)年に創建され、1186(文治2)年に現在地にて社殿を再建すると、1193(文久4)年に源頼朝が富士裾野の巻狩りの際に鳥居地峠がら鬼坂までの約5万坪を境内として定め、さらに有力御家人の和田義盛と畠山重忠が随神門と金剛力士像(運慶作)を建立しています。本殿は1613(慶長18)年築で、忍野村指定文化財。また、本殿を覆う雨屋拝殿は1831(天保2)年に建築されたものです。
こちらが本殿。1705(宝永2)年に三間社極彩色に改められています。
鏡池。面積144平方メートルで、逆さ富士が映ることが名前の由来。
忍野八海はまだもう少しありますが、流石に暑いので今回はこの程度にして撤収。
続いて富士急行線の富士山駅へ行き、JR東海371系を改装した8500系に乗車して河口湖駅へ。
普通車の車内。水戸岡鋭冶氏のデザインにより、木を多用したデザインとなっています。1つの車両の中に様々なモケットのデザインがあるのが面白いですね。
トレインマーク。
JR東日本のE353系特急「富士回遊」との並び。
E353系の後ろにもE353系。
普通列車の主力は、JR東日本の205系を改造した6000系。ついに絶滅寸前となった205系ですが、富士急行に来れば心行くまで堪能できます。写真の6501編成(元ケヨ22編成)は、2016(平成25)年9月15日から「(3代目)マッターホルン号」ラッピング車として運転されています。
6003編成(元ケヨ27編成)は、2019(令和元)年3月15日から「リサとガスパールトレイン」となって運転されています。
そして、少しだけ河口湖駅の中を散策した後、富士山駅へ戻ります。ちょうど、大月方面から小田急20000形を改装した8000系「フジサン特急」に出会い、これを撮影して帰路に就きます。
窓の外から車内を覗いてみると、1号車の運転席の後ろには展望サロンとして、こんな座席が設置されていました。
こちらは2014年12月に撮影したものですが、2号車と3号車は小田急時代の姿をほぼ踏襲しています。
トレインマーク。
ちなみに2014年12月に撮影した写真を見ると、トレインマークは小田急時代と同じくLED方式でした。途中でLEDの使用をやめたんですね。まあ、他の列車への充当もないですし…。