2023年11月16日 静岡鉄道・駿府城・静岡浅間神社と久能山東照宮へ


この日は在来線で静岡市へ。途中、熱海駅では伊豆急8000系TB-7編成に出会います。東急東横線時代の無塗装になっているのが特徴で、時折愛好者団体によって色々なラインカラーが再現されています。


三島駅では西武時代の塗装(新101系の落成当初の塗装)となっている、伊豆箱根鉄道1300系1301編成を撮影。「イエローパラダイストレイン」の愛称を持ちます。

さて、清水駅に到着。


駅前では清水エスパレスのマンホールと…。

旧清水市(現・静岡市清水区)の市の花「キリシマツツジ」を描いたマンホール。中央の市章が静岡市になっていますが、その他のデザインは清水市を継承しています。近くには、清水区広報キャラクター「シズラ」マンホールもあったそうなのですが、撮り損ねました…。

ここからは徒歩で静岡鉄道の新清水駅へ。直線距離だとそれほど離れていないのですが、実際には意外と時間がかかり疲れました。

新静岡駅前には静岡市下水道事業100周年「ちびまる子ちゃん」のマンホールがあります。こちらは清水区バージョンで、まる子と花輪クンを描いたもの。世界とつながる清水港によるグローバルなイメージと背景の輝く水辺の景色で下水道事業により川や海を綺麗に保てている様子を表現しています。

お目当ては、1008編成「家康公ラッピングトレイン」。金色をベースに、徳川家康公や、「金陀美具足(久能山東照宮所蔵)」などの甲冑、金陀美具足をまとったガンプラ「MG 1/100武者ガンダムMk-II 徳川家康Ver.」、清水エスパルスのマスコットキャラクター「パルちゃん」などが描かれています。

家康公がお出迎え。

車内広告の多くは家康公に因んだものになっています。

静岡と言えば徳川家康といった感じですね。

途中、長沼駅では静岡鉄道の主力車両となったカラフルなA3000形を車内から見つつ…。

新静岡駅にて、発車する「家康公ラッピングトレイン」を撮影。

新静岡駅を出ると目の前には駿府城後の石垣と堀が広がります。

2023(令和5)年4月1日に、駿府城公園内の城代橋付近に設置された、世界で唯一の「家康公甲冑プラモニュメント」。「プラモデル」を活用して街の賑わいを生み出すプロジェクト「静岡市プラモデル化計画」の一環で行うもので、組み立て前のプラモデルをイメージしているもの。何とこれで7種類目だとか。

続いて、 2023(令和5)年1月13日に開館した静岡市歴史博物館へ。時間の都合で1階しか見ませんでしたが、「戦国時代末期の道と石垣」の遺構を見られるのが特徴。

CG復元した姿がこちら。

徳川家康も見ていたかもしれない、長さ約33メートル、幅2・7メートルの道と、その両側に武家屋敷のものとみられる石垣です。こうした以降の展示はあまり例がなく、当時の生活の息吹が感じられますね。

そして、こちらにも「ちびまる子ちゃん」マンホールがあります。デザインは、まる子と友蔵が旧東海道を歩いている様子で、歴史と伝統を継承する葵区のイメージを表現しています。

さて、駿府城の二の丸に入っていきます。写真手前は巽櫓で、1989(平成元)年復元。二の丸南東の隅櫓で、二層三階の構造です。


東御門。1996(平成8)年復元。高麗門と櫓門から成っています。

一部が残されている本丸堀。明治29年に埋められましたが、発掘調査により南東部分と水路付近が姿を見せています。出来ればいつか全て復元してほしい…と思いつつ、復元すると駿府城公園の面積が大幅に狭くなるので、苦情が出そう…。

駿府城公園の中央付近には、鷹狩りをする姿の晩年の家康公像が建っています。

また、天守台周辺の発掘調査が続けられており、その現場が公開されています。




続いて駿府城公園の西にある静岡浅間神社へ。平成令和の大改修が続いており、2019(平成31)年に訪問した時は楼門が修復中でしたが、今度は拝殿周辺が修復中でした。一方で、楼門横の回廊はピカピカ。

修復が完了した楼門。1816(文化13)年築で、国指定重要文化財です。


八千戈神社中門、北透塀、南透塀、本殿は、国指定重要文化財。いずれも1839(天保9)年築。

長い石段を上った先にある麓山神社。拝殿は1824(文政7)年築で国指定重要文化財です。なお、麓山は「はやま」と読みます。


拝殿の後ろにある麓山神社中門、透塀、本殿は1822(文政5)年築で、国指定重要文化財。本殿は三間社流造、本瓦形銅板葺。

さて、今度は東静岡駅からタクシーで日本平へ。富士山がドーンと、素晴らしい風景が広がります。

消火栓マンホールとして、久能山東照宮や富士山、三保の松原を描いたものが設置。

日本平夢テラス。2018(平成30)年築で、法隆寺の夢殿にヒントを得て、八角形というジオメトリーに挑戦した意欲的なデザイン。とは言え、この木のデザインは・・・ということで、お馴染みの隈研吾建築都市設計事務所が設計を担当。

さらにロープウェーで久能山東照宮へ。楼門は1618(元和4)年築で、国指定重要文化財。後水尾天皇の書いた「東照大権現」の額が掲げてあるので、勅額御門とも呼ばれています。

鼓楼も1618(元和4)年築で、国指定重要文化財。。

神楽殿も1618(元和4)年築で、国指定重要文化財。武家奉納の絵馬を掲げたと伝えられています。


流石プラモデルの街、静岡。奉納された様々なジャンルのプラモデルが展示されています。

神饌所(しんせんじょ)は、1647(正保4)年築で国指定重要文化財。神様へのお供え物(神饌と)を準備する所で、廊によって社殿と連結しています。

神庫(しんこ)は、1618(元和4)年築で、国指定重要文化財。奈良の正倉院と同じ校倉造りの建物です。

末社日枝神社本殿(旧本地堂)は、1618(元和4)年築で、国指定重要文化財。元々は薬師如来像(東照大権現の本地仏(ほんじぶつ))が安置されていましたが、明治時代の神仏分離の際に仏像を移して現在の名称に。

拝殿正面の唐門は、1617(元和3)年築で国指定重要文化財。屋根が銅瓦本葺黒漆塗の四方唐破風造の門で、羽目板に唐獅子牡丹、黒松に鳥の透彫があります。

社殿を囲う玉垣は、1618(元和4)年築で国指定重要文化財。玉垣腰に92枚・渡廊下腰に14枚・計106枚の彫刻があり、それぞれ一枚の板を彫り上げた透彫で、生彩色を施しています。


本殿、石の間、拝殿は1617(元和3)年築で国宝。徳川家康公を祀る「本殿」と参拝をするための「拝殿」を「石の間」で連結した「権現造(ごんげんづくり)」と呼ばれる様式です。

江戸幕府大工棟梁、中井大和守正清の代表的な遺構のひとつです。

廟門(びょうもん)は、1618(元和4)年築で国指定重要文化財。

神廟(しんびょう)は、1618(元和4)年築で国指定重要文化財。徳川家康公の御遺骸を埋葬し奉った所で、宝塔は1640(寛永17)年に、第3代将軍徳川家光によって石造に改築。


それでは、ロープウェーで日本平に戻ります。


東静岡駅前でも、「ちびまる子ちゃん」「清水エスパルス」マンホールを撮影。

315系の投入で引退が始まる211系を東静岡駅で撮影。浜松までトイレ無しはつらい…。


取りあえず、興津行きの211系に乗車。


興津駅で途中下車し、駅舎を撮影。JR東海の駅は綺麗ではありますが、駅舎に商業施設が少ないのが少し残念なところ。


373系特急「ふじかわ」を撮影し、以後はひたすら東へ帰路に就きました。

↑ PAGE TOP