2023年11月26日 神奈川中央交通の代燃車「三太号」を見る


慶応大学藤沢キャンパスで開催されたSFC万学博覧会へ。お目当ては、神奈川中央交通のバス展示で、中でも代燃車(石油代用燃料使用装置設置自動車)である三太号の実演です。


この車両は、戦中戦後の石油燃料の欠乏期に、ガソリン節約のため、木炭を原料に動かした木炭バスを再現したもの。1981(昭和56)年に会社創立60周年を迎えることを機に復元され、1950年製のトヨタ・FS型トラックをベースに、同年製のバス車体(ボディ)の骨格を取り入れ製作したものです。ちなみに木炭バスは、神奈川中央交通では、1952(昭和27)年初頭に全廃されたそうです。

乗車定員は40人、排気量3870ccのエンジンで最高速度は57km/h。








エンジン始動の様子。展示に先立ち、約10年ぶりに営業所内を走行したそうで、Youtubeでその模様が公開されています(リンク先参照)。

こういう歴史的な技術が今も伝承されていることは凄いですよね。出来れば走行している姿も見たかったです。

ちなみに私がこの車両を撮影したのは2回目。以前は、2007(平成19)年10月20日・21日に開催された、小田急電鉄ファミリー鉄道展2007の会場でした。

このほか、2023(令和5)年3月に運行を開始した神奈川中央交通のEVバス(BYD・K8)も展示されていました。

こちらは神奈川中央交通で74年ぶりとなる新塗装で、納車されたばかりの三菱ふそうエアロスター(2PG-MP38FK)の新車です。

慶応大学藤沢キャンパスでは、辻堂駅と湘南台駅に向けて連接バス「ツインライナー」(メルセデス・ベンツ・シターロ)が運転されています。最近、ようやくバスに目を向けるようになってきましたが、色々な種類があり面白いですね。

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