2024年3月16日 惜別!北陸本線で行く福井・金沢
さて、3月16日。ダイヤ改正により金沢駅からは特急が消えた…と思いきや、七尾線直通の特急「能登かがり火」が残存。3両編成と随分と身軽ではありますが、引き続き金沢駅で在来線特急が見られることに。
和倉温泉の早期復興を願うばかりです。
こちらは祝・県内全線開業のヘッドマークを掲出したIRいしかわ鉄道の521系。
IRいしかわ鉄道に移管された521系IR13編成。
特急が無くなりスッキリとしたIRいしかわ鉄道の時刻表、とは言え、小松方面の朝ラッシュは運転本数が多いですね。
県内全線開業記念の広告
こちらは、ハピラインふくいの521系HF08編成。さすがに開業日は北陸色のままですが、すぐにハピラインふくい色に変更されています。
こちらは敦賀開業に沸く北陸新幹線の改札口
北陸新幹線県内全線開業記念パネル。石川県観光PRマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」が可愛いですね。
さて、開業に沸く新幹線各駅を撮影したいと思いつつも、この日は金沢市内を観光することに。こちらは旧石川県庁舎本館(石川県政記念しいのき迎賓館)。1924(大正13)年築で、国登録有形文化財。
こちらは金沢市立中村記念美術館にある旧中村邸。1928(昭和3)年築で、酒造業中村家の住宅として旧元車町(現長土塀3丁目)に建てられたものを移築したものです。
こちらは国立工芸館。
そのうちの1棟は、旧陸軍金沢偕行社を移築したもので、1909(明治42)年築。
こちらは旧陸軍第九師団司令部庁舎で、1898(明治31)年築。いずれの国登録有形文化財です。なお、展示室部分はRC造で復元して新築したそうです。
さらに、隣には石川県立歴史博物館があります。こちらは1909(明治42)年築の金沢陸軍兵器支廠第5号兵器庫(第3棟)、1913(大正2)年築の第6号兵器庫(第2棟)、1914(大正3)年築の第7号兵器庫(第1棟)を活用したものです。いずれも国指定重要文化財です。
続いて成巽閣(せいそんかく)へ。こちらは1882年に建てられた辰巳長屋で、石川県指定有形文化財。
主屋は1863(文久3)年に、加賀藩13代藩主・前田斉泰が母・真龍院(12代斉広夫人)の隠居所として建てたもので、国指定重要文化財。
成巽閣庭園は国の名勝です。
こちらは金澤神社。菅原道真公を祭神とします。
隣接して兼六園があります。
北陸の3月とは思えない陽気で、雪つりが不似合いなような気候でした。
さらに金沢城も散策。こちらは石川門で、国指定重要文化財。兼六園と対になった位置にあり、1787(天明7)年に再建されたもので、外側に高麗門形式の一の門、内側に櫓門形式の二の門、そして二重櫓を配置しています。
写真左側は鶴の丸土塀・橋爪門(一の門)・橋爪門続櫓・五十間長屋・菱櫓。1881(明治14)年に焼失しましたが、2001(平成13)年に復元。全て木造で造られており、木造建築としては戦後最大級といわれます。
河北門。金沢城三の丸の正門にあたり、橋爪門、石川門と共に三御門と呼ばれました。現在の建物は2011(平成23)年に復元されたもので、1772(安永元)年に再建され1882(明治15)年頃まで残っていたものを忠実に再現しています。なお、枡形門形式で、上写真は櫓門である二の門。
城内に残る旧第六旅団司令部庁舎。1898(明治31)年築。切手門の奥に現存する、旧軍時代の洋風建築です。
こちらは玉泉院丸庭園。2015(平成27)年に復元された、城内に引かれた辰巳用水を水源とする池泉回遊式の大名庭園。加賀藩の第3代藩主である前田利常が、1634(寛永11)年に京都の庭師剣左衛門を招き作庭したのが始まり。その後、歴代藩主が手を加えつつ廃藩時まで存在していました。
今回訪問したお目当てである、鼠多門・鼠多門橋。2020(令和2)年7月に木造で復元されました。鼠多門は、金沢城の西側の郭である玉泉院丸に位置し、木橋である鼠多門橋によって金谷出丸(現在の尾山神社境内)と接続していました。外壁は白漆喰塗りで腰壁は海鼠壁が用いられています。なお、海鼠壁の目地が黒漆喰であることが、他の城門と異なっています。
金沢に行くたびに金沢城の建物が復元されているのですが、次はどうなるでしょうか。
こちらは尾山神社。前田利家を祭る神社で、元々は1599(慶長4)年に加賀藩第2代藩主前田利長によって卯辰山に創建されたものが、歴代の藩主によって中心部に移転。写真1枚目の神社の神門は、1875(明治8)年にオランダ人技師ホルトマンの設計で津田吉之助が建てた三層造り。神社と思えないような、イスラム風というか、非常に異国情緒漂うエキゾチックな建物です。
犀川大橋。1924(大正13)年に竣工した単径間鋼曲弦ワーレントラス橋で、国登録有形文化財。金箔で彩られた橋名板も目を引きます。
最後に北陸鉄道浅野川線に乗車。東京メトロから移籍した03系が運用の中心でした。
終点の内灘駅に近づくと、車内メロディとして松任谷由実の「acacia[アカシア]」が流れてきたのでびっくり。
内灘駅には日比谷線カラーの03系もいました。
途中、京王井の頭線時代のカラーに復刻された8000系電車に出会いました。
そして、北陸新幹線で帰りますが、今回は富山経由で帰ったので、新幹線開業後の金沢以西を見るのはまた別の機会となりそうです。