2024年6月2日 地下鉄博物館と深川を歩く


この日は職場の同僚たちを連れて地下鉄博物館へ。小さな博物館ではありますが、銀座線や丸ノ内線の初代車両の展示を中心に、地下鉄の土木工事など様々な角度から地下鉄を中心しており、見応えがあります。







かつての旧渋谷検車区模型。2000(平成12)年には渋谷マークシティの建物内に組み込まれ、さらに2020(令和2)年1月3日からは新しい渋谷駅の竣工に伴い、検車区としての機能を終えて留置線となっています。



銀座線01系のカットモデル。

前面は営団地下鉄時代のエンブレム、側面は東京メトロのロゴが貼られている6000系千代田線のモックアップ…でしょうか。運転シミュレーターとして使用されています。

さて、博物館前(葛西駅前)には、2021(令和3)年度に設置が開始されたデザイン新デザインのマンホールが設置されています。「魔女の宅急便」などの原作者として知られる、江戸川区ゆかりの児童文学作家・角野栄子さんを「魔女の宅急便」の主人公キキに見立てたオリジナルキャラクターと、「ジジ」をイメージした黒猫を描いたもの。
デザインは、角野栄子さんの娘で、児童文学作家である「くぼしまりお」さんの手によるもので、2023(令和5)年11月3日に開館した、魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)のPRを兼ねています。

その後はノープランだったのですが、途中駅にあった「門前仲町」とは何かという素朴な疑問から下車したところ、成田山 東京別院 深川不動堂と富岡八幡宮を中心とした門前町が形成されていました。
まずは、深川不動堂へ。 正面に建つ旧本堂は、戦後に千葉県印西市にある龍腹寺の堂(文久3年・1863年建立)を移築したもので、その背後に内仏殿(2009年築)、西側に本堂(2011年築)、翼殿(2017年築)が建つという、不思議な空間でした。

本堂とそれに接する翼殿は、梵字が大量に貼られた独特なデザイン。これは、お不動様のご真言に包まれた「真言梵字壁」で、仏の力に守護された空間とのことです。

続いて富岡八幡宮を散策。江戸時代以来の歴史を持ち、8月に行われる祭礼「深川八幡祭り」は江戸三大祭りであるほか、八幡宮としても江戸最大。現在の社殿は1956(昭和31)年の建築です。

また、江戸勧進相撲発祥の神社としても知られます。

また、江戸時代の測量家で、深川に住んでいた伊能忠敬像もあります。

また、近代建築である旧東京市深川食堂(国登録有形文化財)を撮影。1932(昭和7)年築で、関東大震災の復興計画の一環として東京市が建設した市設食堂です。戦後は都の職業斡旋施設等として使用され、江東区に移管後に2006(平成18)年まで使用されました。関東大震災後の鉄筋コンクリート造の復興建築として非常に貴重な存在です。


最後に、両国駅構内にある「ちゃんこ霧島」で、ちゃんこ鍋を食べて〆としました。


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