2024年12月8日 旧田中家住宅(川口市)と旧朝倉家住宅(渋谷区)を見る

この日は川口市へ。初めて川口駅で降りました。

お目当てはこちら、旧田中家住宅。味噌醸造業と材木商で財をなした、4代目「田中コ兵衞」が建てた住宅で、国指定重要文化財です。煉瓦造3階建ての洋館は1923(大正12)年、和館が1934(昭和9)年に建築され、その他に文庫蔵、茶室、池泉回遊式庭園、煉瓦塀により構成されています。今となっては国道沿いのマンションや商業施設が建ち並ぶ中、異彩を放っています。2025年1月から長期にわたり耐震工事等で休館との情報をキャッチし、見学に出向きました。

まずは洋館に入り、1階の玄関・帳場を見ます。和風の作りとなっており、ここで商売が行われました。

応接室
玄関左脇に設けられたもので、少人数の接待はここで行われました。

階段ホール

食堂
帳場の後ろは食堂になっており、家人たちが食事をとっていました。

勝手口
一部改装されていますが、台所、土間、風呂場のほか、ここから2階に上がると使用人部屋がありました。

和館
洋館1階から和館に通じています。訪問日はイベント開催で見学ができず、写真はありません。


書斎
ここからは2階のお部屋をご紹介


座敷・次の間
接客機能を持った場所で、天井は屋久杉を使用しています。


和室
14畳の和室で、書院が設けられています。床柱は檜のしぼり丸太を用いています。


大広間
ここからは3階。迎賓を目的とした場所で、眺望を重視して3階に設置されているのが特徴。晴れた日には富士山まで見えたとか。

控えの間
大広間で接客される客人が休憩する部屋です。

3階展示室
かつての味噌づくりについて紹介しています。


最後に庭園をご紹介。それでは、次の場所へ向かいます。

今度は一気に場所を変えて、東京都渋谷区にある旧朝倉家住宅へ。代官山駅から徒歩5分の場所にあり、国の重要文化財に指定。1919(大正8)年の建築で、東京府議会議長や渋谷区議会議長を務めた朝倉虎次郎氏の邸宅です。

車庫
朝倉家住宅は大正時代の住宅ですが、建築当時から車庫があったのが特徴でした。後に管理棟に改造されましたが、現在は建築当初の姿に復元されています。

主屋の風景

2階応接間
書院造で、朝倉家が一族で集まる際などに使用されました。

2階広間


1階杉の間

1階茶室

1階角の杉の間

1階洋間

第1会議室(1階)
本来は仏間、居間、寝間の3部屋でしたが、渋谷会議所時代に改装されたようです。

さて、12月8日の話は終わり、翌日9日は横浜駅へ。「THE ROYAL EXPRESS〜SHIZUOKA・FUJI CRUISE TRAIN〜」が終点の横浜駅に到着したので、撮影。



一度は乗ってみたいと思いながらも、機会に恵まれず…というか全国各地を走っているので、今や伊豆方面にはあまり行かないという…。

E259系や…。

E233系との並びを撮影して〆としました。