家の前を走るバスに乗れば、鎌倉に着くというのが我が家の魅力。・・・と言いながら、普段はJRか江ノ電を使うためバスで鎌倉に行くのは初めてなのですが、紅葉シーズン到来ということで、ちょっと散歩に出かけました。鎌倉駅に行くと、幕張車両センター所属の183系あずさ色が停車していたので、入場券買って中に入って撮影。先週同様、団体列車が数多く運転されています。鉄道ネタは、これで終わり。
さて、タクシーで鶴岡八幡宮から金沢八景方向へ金沢街道を東に行き、旧華頂宮邸(国登録有形文化財)へ。これは1929(昭和4)年に元皇族の華頂博信侯爵邸として宮内省により建築されたもの。旧前田侯爵邸である鎌倉文学館と並び、鎌倉に残る戦前に建てられた洋風邸宅の中でも、特に規模が大きいもの。内部は特定の日しか公開していませんが、ハーフティンバーと呼ばれるヨーロッパの民家風の外観は自由に見学することができます。豪勢な飾りがあるわけではなく、整然とした雰囲気ですね。
そのすぐ近くにあるのが報国寺。1394(建武元)年に足利家時の開基で、天岸慧広(てんがんえこう)が開山した寺院で、ご覧のように孟竹林と呼ばれる立派な竹林が特徴。
紅葉も美しいもので、竹との組み合わせも・・・。
それから、「やぐら」と呼ばれるこの地域独特の横穴墳墓も見ることができます。
続いて浄妙寺へ。1188(文治4)年、足利義兼の開基で退耕行勇が開山した寺院。写真の本堂は1756(宝暦6)年の建築です。
見所の1つである枯山水の庭は1991(平成3)年に茶室と共に復元されたもの。美しいですね〜。ちなみに浄妙寺の拝観料は僅か100円。
それから鶴岡八幡宮方向にバス停1個分歩いて、杉本寺へ。734(天平6)年、光明皇后の寄進により、行基が開いたと伝える鎌倉でも最も由緒ある寺院です。まずは石段を登って茅葺の仁王門をくぐります。
そして、その上にある観音堂は1678(延宝)年の建築。一部は室町時代の建物の古材を使っているそうです。
何度も行ってはいますが、せっかくなので最後に鶴岡八幡宮へ。写真のイチョウは、見ごろは来週といったところでしょうか。
中には既に見ごろを迎えているものもありました。
それにしても、鎌倉は細かく見ていくと江戸時代の建物が残る寺院が数多くあるようで、まだまだ見るべき場所があるようです。