○靖国神社「遊就館」/撮影日:2004年11月17日(水)
  軍国主義者でも、戦没者遺族でもありませんが(原爆関係を除く)、後輩1人を拉致して、久しぶりに靖国神社に行ってきました。その中の遊就館ってのが、軍事関連の展示がかなり多い。


 最初の部分は非常に良かったのですが、戦時中の話になると「日本政府の上層部は外交的努力を模索したが、ソ連の陰謀により・・・」など、細かく見ればツッコミどころ満載。

  流石に問題だなと思ったのが、最後の方になると、政治的なお話は全くなくなり、如何に兵士達が格好良く玉砕していったかを山ほど展示してくれていたことでしょうか。 あれでは、お国のために散っていった勇敢で偉大な兵士として、格好良く美化されすぎです。ここは美化するところではなくて、若者達を無謀な死に追いやった連中の糾弾をすべきではないかと、個人的には感じます。
(左写真:人間魚雷「回天」 
 こいつも人間を入れて突撃させるという、あまりにも酷い兵器)

 しかし、行く価値は非常に高い。なにより、どの事象を紹介するにしても非常に解りやすい地図が一緒になっており、「これでもか!」と山ほど表示してあったのは尊敬に値できます。地図は大切ですね、本当に。


 また、陸軍による挺進爆雷艇による特攻・・・簡単にいってしまえば、モーターボートによる特攻作戦についての話だとか、人間魚雷「回天」の実物、旧陸軍戦車チハ(写真上右)、三八式歩兵銃、それから古代から現代までの武具各種の展示など、日本の戦争を知るには格好の施設です。


 そして、中国や韓国、左翼の皆様が必死で批判するほどは戦争を美化するような施設ではないので、ある程度の戦争についての予備知識があれば、変に毒されることもないでしょう。解説文を全く鵜呑みにしてはマズイですけど。

 ところで、チハは噂通り厚化粧が凄い・・・。