○東京都青梅市〜青梅宿と天寧寺〜/撮影日:2006年10月22日(日)
 家の中でゴロゴロしているのも魅力的ではありますが、「今何してる?」「太ってる〜」なんてわけにはいけないので、外出。

 まずはJR青梅線に乗車し、青梅駅で下車。青梅は何度か訪問していますが、今回は青梅駅より、旧青梅街道の奥多摩方向に向かって歩きます。今まで歩いたことがない場所で、さてどんな感じかなと思いきや、このように昔ながらの家々が未だに数多く残っていました。青梅駅より立川方向のエリアでは、昭和レトロとして数多くの映画看板を建てたり、化と思いきや高層マンションが次々と建設されるという、ちぐはぐな空間が形成されていますが、こちらこそ、まさに歴史を感じさせる雰囲気があります。ちなみに、上写真は柳屋米店。明治9年築と紹介しているホームページもありました。

 特筆されるのが、こちらの旧稲葉家住宅(東京都指定有形民俗文化財)。
 青梅街道の青梅宿で豪商だった家柄で、元々は材木問屋として発展。いつの頃か青梅縞(おうめじま)の仲買問屋となり、最盛期には江戸にも支店を出したほど。現在、内部が一般公開されており、無料で見学することが出来ます。

 こちらは、旧稲葉家住宅の近くにある金剛寺。平将門が創建したと伝えられており、「青梅」の名前の由来となった梅ノ木が残されています。また、写真の表門は、江戸初期の建築と推定されており、質素な構造ではありますが、なかなか歴史ある建築。さらに、金剛寺の外郭は、すべて板塀で囲まれており、なかなか引き締まった美しい姿です。

 さて、青梅駅に戻ると奥多摩行きの普通列車が、201系特別仕様車である四季彩でした。
 これに乗って、奥多摩まで行きたい気にもなりましたが、満員だったこともあり断念。当初の予定通り、今度は東青梅駅へ向かいます。

 次なる目的地は、東青梅駅を成木街道沿い、北へ15分ほど歩いたところにある天寧寺。
 境内のほとんどの建物が江戸時代に造られたままという、曹洞宗の寺院。写真の山門は1759(宝暦9)年の建築です。
 ところどころに彩色が施されており、ちょっと豪華ですね。

 境内はこんな感じ。本堂は1707(宝永)年築、禅堂は江戸中期築、鐘楼は1853年築・・・などなど。
 物凄く重要な建築群だと思うのですが、あまり注目されていないのはどうして?(笑)。

 ちなみに、この付近は室町時代から戦国時代にかけて、三田氏という豪族が治めた場所。
 先ほどの天寧寺も三田氏が創建したもので、ここと東青梅駅との中間地点には、三田氏の根拠地である勝沼城跡があります。
 今でも何となく、山城の雰囲気が残っていますね。

 最後に、本日撮影の鉄道車両を少し。
 いずれもJR豊田駅で撮影したもので、青梅へ行く前に撮影したものです。まずは、115系。

 続きまして、実は本日1番の目的である189系あさま色による、ホリデー快速河口湖号を撮影。
 や〜れやれ、ようやく満足できる1枚が撮影できました・・・。

 もうちょっと豊田駅のホームで粘り、201系中央特快。

 こちらはE257系特急「あずさ」。

 そしてこちらは、大宮始発の183/189系ホリデー快速河口湖。
 これにて豊田駅での撮影は終了し、恒例の(?)散歩に出かけたわけでございました。