(岡山編からの続き)
そして、引き続きタクシーに乗って備中国分寺へ。ここは、元々は聖武天皇が全国に建立させた国分寺の1つですが、中世に廃寺となり、江戸時代に再興されたもの。岡山県で唯一の五重塔(重要文化財/江戸時代末築)は、京都などで見られる五重塔と異なり、周りに何も大きな建物が無いため、実に迫力のある姿を見せてくれています。
さて、備中国分寺の南には旧山陽道があります。これもタクシーの運転手さんから教えていただいたものですが、JR山陽本線を思い浮かべていたら、岡山県下の山陽道って結構内陸の方を通っていたんですね。現在もこのように、古い建物が数多く残っており、歩くと非常に面白い。
特にこの辺は、古墳街道と言ってもいいほど様々な古墳が沿道にあります。こちらは寺山古墳。
こちらは角力取山古墳。全国でも珍しい方墳なのが特徴で、戦前にこの古墳の西側で、御崎神社の秋祭り最終日に奉納相撲が行われていたことから、この名前がつきました。
さらに、この古墳の脇にはギリギリ山古墳が。と言っても、昔からあったわけではなく、道路建設の際にここに移築保存したそうです。
さらに、北へ歩くと全国第9位の規模を持つ、作山古墳という前方後円墳が(全長285m)。
そして北に1時間ほど歩いて、東総社駅近くにある旧総社警察署(現、まちかど郷土館)へ。明治43年の建築らしく、入り口付近の多角形の構造が特徴的。総社に洋風の建築をと意気込んだ職人さんたちのこだわりが感じられます。
そして最後になりますが、この旧総社警察署に隣接して備中総社宮へ。ここは、吉備国府が開かれたときに設置された時に創建された、この地方の主な寺社を総括する場所。総社市の市名は、ここから由来しているんですね〜。