いよいよ始まったゴールデンウィーク。海外へ出かけられる方も多い中、私は少々地味に(?)近所へ散歩。というわけで今回は、東京都調布市の深大寺(天台宗)へ散歩してきました。まずは、我らが東京都日野市の玄関口のひとつ、京王電鉄の高幡不動駅から出発です。上写真は2003年に撮影したもので、改築前の姿。まずは、改築後の姿を見ようではありませんか。
というわけで、ほぼ同じ場所から撮影してみましたが、こちらが改築後の姿。ショッピングセンター共々改築が行われ、駅舎と一体化。また南北の連絡通路の設置による町の一体化や、多摩都市モノレールの高幡不動駅もショッピングセンター経由で直結し、利便性が飛躍的に向上しました。いやはや、随分と変化したものです。駅舎の外観もただのガラス張りかと思いきや列柱があったりと面白く、内装も非常に明るく非常に好感が持てます。
さて、調布駅に到着しタクシーで深大寺へ(バスでも問題なく行けます)。名物の「深大寺そば」を中心とした料理屋、土産物屋が出迎えますが、山門への参道自体は非常に短いものです。ちなみに、写真左手は鬼太郎茶屋。ゲゲゲの鬼太郎の店だったりします。はて、深大寺と何か関係があるのでしょうか。
こちらが深大寺山門。1695(元禄8)年の建築で、幕末の大火災で焼失を免れた建築の1つで、薬医門形式。
そしてこちらが本堂。2003(平成15)年に大屋根修理が行われた建築ですが、基本は大正時代の建築。唐破風屋根の重厚な建築で、これも見ごたえがあります。
さて、もちろん深大寺に来たからには、深大寺そばを食しましょう。深大寺周辺にリーズナブルな店から、超高級な店まで色々並んでおり、どこで食べるか悩みどころですが、あまり遠くには行きたくなかったので、値段が高い安い以前に、山門の近くで済ませました。天ぷらそば1050円で、なかなか美味でございました。
続いて、深大寺のすぐ南側にある神代水生植物園へ。こちら、植物園に隣接する丘陵部分が、かつての深大寺城。1537(天文)年、上杉(扇谷)朝定(うえすぎともさだ)が北条氏康の北上を阻止するために修築した城。しかし、修築が終わったと思いきや、北条氏康はこの城を無視して北上し、川越城に向けて侵攻。上杉朝定は敗北し、この城も早速お役御免となった、という無念な歴史を持つ城です。
現在、土塁や上写真の空掘が残っており、戦国時代の姿に思いを馳せてみるのもいいかもしれません。
続いて、今度は深大寺の北側にある神代植物公園へ。5月中旬になるとバラが咲き誇るなど、四季折々に植物が美しいですが、現在はちょっとどれも時期はずれで残念な状態。ただし、「ぼたん」だけは別格で、今がまさに見ごろ。上写真は「花王」と呼ばれる品種です。
また、温室も見ごたえがあります。上写真は古代エジプトではおなじみのパピルス。こういう形状の植物なんですね。
また、ベゴニアも見事に咲いており、美しい姿をたっぷりと堪能できます。
さて、高幡不動駅に戻ると、動物園線の専用である6000系がいたので、今回初めて撮影。車体側面に様々な動物のイラストがラッピングされていて、ほのぼのとした雰囲気でした。