C57形蒸気機関車
山口線の顔として活躍するSLやまぐち号。全国のSL復活運転の先駆け的存在的でもある。
(写真:山口線 津和野〜船平山/撮影:リン)
●基本データ
デビュー年:1937(昭和12)年最高速度:110km/h
●貴婦人は「ばんえつ物語」、「SLやまぐち号」として大活躍
鉄道省が開発した旅客用テンダー式蒸気機関車で、C55形の改良型(ボイラー使用圧力の上昇、シリンダ直径の縮小など)として登場。1947(昭和22)年までに201両が製造されたほか、戦前は台湾総督府鉄道と、戦後は台湾鉄路管理局向けに製造された車両も存在している。四国を除いて全国各地で優等列車の運用に充当され、1975(昭和50)年に運用を終了するも、蒸気機関車の運用終了を惜しむ声の高まりから、C57 1号機が1979(昭和54)年より山口線にて「SLやまぐち号」として運転を復活し、蒸気機関車復活運転のさきがけとなった。
現在はJR東日本がC57 180号機を復活させて動態運転しており、主に磐越西線で「ばんえつ物語」として運用している。このほか、静態保存は全国各地に存在している。
●ギャラリー
主にSLばんえつ物語で活躍するJR東日本のC57 180号機。
(写真:信越本線 さつき野駅/撮影:裏辺金好)