DF200形
2005年以降に製造された100番台は23両が投入。VVVFインバーターの整流素子をGTOサイリスタからIGBTに変更している。外観は0番台、50番台ともに変更はない。
(写真:千歳線 新札幌駅/撮影:リン)
●基本データ
デビュー年:1992(平成4)年運行区間:北海道各線、関西本線、九州各地
保有会社:JR貨物、JR九州
●北海道を走る大出力機関車は、九州で豪華寝台列車の牽引機に
1992(平成4)年に試作車(901号機)が登場し、1994(平成6)年から量産が開始された川崎重工業製のディーゼル機関車。出力は900番台、0番台は1700PS(1800rpm)で、50番台以降は1800PS(1800rpm)。制御方式はVVVFインバータである。JR貨物が北海道で活躍するJR貨物のDD51形を置き換え、またDD51形の重連運転を1機で行うことを目的に導入したもので、DF50以来久しぶりの電気式のディーゼル機関車となった。さらに2013(平成25)年にはJR九州が、豪華寝台列車(クルーズトレイン)「ななつ星in九州」牽引機として7000番台を導入した。
さらに、2018(平成30)年からはJR貨物では関西本線で運用するDD51形の置き換えのために100番台8両を北海道から転用。防音強化等の改造を行い、200番台に改番している。
JR貨物所有機の愛称は「ECO-POWER RED BEAR(エコパワーレッドベア)」である。
●バリエーション
試作機である901号機は、正面デザインが3面構成となっており、量産機と異なる。 さらにライト形状、塗り分け位置なども量産機とは異なる。
(写真:函館本線 新札幌駅/撮影:デューク)
12両が投入された0番台。このうち9号機までは、スカートが赤いのが特徴。
(写真:函館本線 七飯〜大沼/撮影:リン)
13両が投入された50番台。駆動用機関をコマツ製のSDA12V170-1形に変更している。
(写真:室蘭本線 白老〜社台/撮影:裏辺金好)
愛知機関区で活躍する200番台。いずれも100番台の改造車両。
(写真:関西本線 塩浜駅/撮影:リン)
愛知機関区で活躍する200番台。近年はJRFマークが消されている。
(写真:関西本線 四日市駅構外側線/撮影:リン)
DF200-201号機は、「地域を応援するラッピング機関車」として愛知県・三重県を連想したデザインをラッピング。「Ai-Me(アイミー)」の愛称が与えられている。
(写真:関西本線 四日市駅構外側線/撮影:リン)
JR九州が「ななつ星in九州」牽引機として保有する7001号機。灯火類や誘導員用手摺の形状がJR貨物のDF200形と異なるほか、密着自動連結器を装備している。
(写真:久大本線 南由布駅/撮影:裏辺金好)
「ななつ星in九州」運転開始前、黒色にラッピングされた状態で試運転中だった7001号機。
(写真:鹿児島本線 竹下駅/撮影:kajibooh)