E926形新幹線


(写真:東北新幹線 東京駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:2001(平成13)年
最高速度:275km/h
保有会社:JR東日本

●JR東日本の全新幹線と北海道・北陸新幹線をカバーする検測車両

 JR東日本が東北・上越新幹線開業当時から活躍してきた200系ベースの925形に代わって導入した新幹線 電気・軌道総合検測車で、秋田新幹線で活躍するE3系をベースに6両編成×1本と、予備中間車1両の7両が東急車輛製造で製造された。

 高速化が進むJR東日本の新幹線において、925形は最高速度が210q/hであったことから当時の最高速度に達しなかったことや、山形新幹線と秋田新幹線が走行する標準軌在来線をカバーする必要があったことから開発されものである。従来の3台車方式を廃し、2台車で計測するシステムに改め、高速時の走行安定性を改善している。

 6両編成のうち、3号車のみ附随車で他は電動車。なお、3号車は軌道などを検測するための専用の台車を履いている。また、制御方式はVVVFインバータ制御であるほか、北陸新幹線に対応するため、50/60Hz共用であるほか碓氷峠区間での30‰急勾配に対応している。

 愛称は「East i」で、「East」はJR東日本の「東」、「i」は「intelligent」、「integrated」、「inspection」という意味。同時期に登場した在来線用の検測車と共通の愛称であり、白い車体に赤いラインという塗装も共通化されている。

●形式ガイド



E926-1
1号車で前方画像収録のほか、車両の揺れ、ATC、無線設備などを測定。前照灯の下に前方監視用のカメラと補助灯が付いている。
(写真:東北新幹線 東京駅=1枚目、新幹線総合車両センター=2枚目/撮影:裏辺金好)

E926-2
2号車でATC信号レベル、周波数などを測定。
(写真:東北新幹線 東京駅/撮影:裏辺金好)


E926-3
3号車でこの車両のみ附随車。線路関係を測定するため、検測用の枠が装着された専用の台車を履いている。
(写真:東北新幹線 東京駅/撮影:裏辺金好)


E926-4
4号車で架線関係を測定。
(写真:東北新幹線 東京駅/撮影:裏辺金好)


E926-5
5号車で電力関係や線路内設備などを測定。
(写真:東北新幹線 東京駅/撮影:裏辺金好)

E926-6
6号車で前方画像収録のほか、車両揺れとATCなどを測定。前照灯の下に前方監視用のカメラと補助灯が付いている。
(写真:東北新幹線 東京駅/撮影:裏辺金好)

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