ED16形
1983(昭和58)年3月に行われたラストラン。12系客車をけん引。
(写真:山手線 原宿駅/撮影:ひょん君)
●基本データ
デビュー年:1931(昭和6)年元保有会社:国鉄
●末期は青梅線や南武線で活躍
イギリスなどから輸入した電気機関車が多数導入される中、鉄道省と民間会社の共同設計でEF52形が1928(昭和3)年に誕生。さらに、地方線区用の旅客用中型機として小型化(動輪4軸)した形で誕生したのが本形式で、1931(昭和6)年に18両が誕生。三菱重工業・日立製作所・東芝・川崎造船所で製造された。当初は水上機関区と甲府機関区に配置され上越線・中央本線で活躍。戦後は八王子機関区西国立支区(→立川機関区)と鳳機関区に配置され、青梅線、五日市線、南武線、阪和線で活躍し、1984(昭和59)年に最後まで残った4号機が廃車され、形式消滅した。
現在は1号機が青梅鉄道公園で保存され、準鉄道記念物および国の重要文化財に指定されている。また、15号機が山梨県南アルプス市市役所若草支所で保存されている。
●ギャラリー
青梅鉄道公園で保存されているED16 1号機。
(撮影:裏辺金好)
小雨の中、ゆっくりとした速度で行く「さようならED16号」。
(写真:中央本線 武蔵境〜三鷹/撮影:ひょん君)
立川機関区に集うED16形。
(写真:立川機関区/撮影:ひょん君)