ED42形
1号機が碓氷峠鉄道文化むらで保存されている。
(写真:碓氷峠鉄道文化むら/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1934(昭和9)年元保有会社:国鉄
●アプト式碓氷峠の最後を飾った電気機関車
輸入機であったED41形をベースに、碓氷峠用に開発されたアプト式対応の直流電気機関車。昭和22年までに28両が製造され、横川機関区に配属されて単機から4重連など様々な形態で列車を牽引。ED40、ED41の後継機として長らく活躍・・・するかに思えたが、鉄道需要の増加は碓氷峠区間の大改良を求める結果となり、複線化と粘着運転への転換が行われたことにより、全機が引退した。
1号機は1967(昭和42)年10月に準鉄道記念物に指定され、長らく横川駅へ保存。1987(昭和52)年10月に横川〜軽井沢開通75周年記念に合わせて再整備されて復活運転が実現。1500Vの電化方式に対応するために、ヨ3961に降圧用の変圧器を詰め込むなど大がかりなものであったが、車籍を復活することがなかったため、本線区間での走行が無く、横川運転区構内で走行したのみ。その後は静態保存に戻り、碓氷峠鉄道文化むらが誕生すると移設された。
なお、このほかにも2号機が軽井沢町立東部小学校で保存されている。