EF57形
宇都宮駅より徒歩10分ほどの駅東公園で7号機が保存。現存唯一の非常に貴重なもので、保存環境も良好。
(写真:宇都宮市駅東公園/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1940(昭和15)年元保有会社:国鉄
●長いデッキが特徴的な、戦前生まれの電気機関車
EF56形の出力増強版とて、鉄道省により1940(昭和15)年から1943(昭和18)年にかけて15両が製造された直流電気機関車。東海道本線で特急「つばめ」「はと」、次いで上越線で急行「佐渡」などを牽引した後、1960年代からは、事故廃車となった12号機を除いた14両全機が宇都宮機関区(宇都宮運転所)に所属して、東北本線で急行「八甲田」「津軽」など、直流区間である東北本線上野口の列車を多数牽引。
東海道本線・山陽本線からEF58形が転属してきたため、1978(昭和53)年までに全機が退役したが、宇都宮にゆかりある車両として、写真の7号機が宇都宮市の駅東公園で静態保存されている。