EH500形
2001(平成13)年より続々と登場している、3次形(EH500−10以降)。2次形までと異なり、赤が明るくなり運転台周りの黒色塗装は窓枠部のみに縮小。白帯も側面へは回らない。
(写真:東北本線 長町駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1997(平成9)年運行区間:東北本線、鹿児島本線など
●交直流両対応、2車体連結の新たな赤い機関車
1997(平成9)年に試作車が登場。2年後から量産車が登場した、2車体連結の交直流電気機関車で、東北方面への貨物列車の牽引用に開発された。ED75+EF65の運用を急速に置き換えていっている。元来、東北方面の貨物列車は黒磯での機関車の付け替えが必要であったが、EH500は交直流機のためスルー運転が可能である。
現在は新鶴見からの運用にもついていて、武蔵野線沿線でもその姿を見ることが出来るほか、2007(平成19)年からは関門トンネルでも運用を開始。三電源対応(直流/交流50Hz/60Hz)の特長を生かし、さらに柔軟かつ長距離の運用が期待される。
愛称は、「エコパワー 金太郎」で、車体側面にイラストと愛称名が描かれ、EF210桃太郎と対を成した雰囲気となっている。なおEH500は、試作車の901号機と1次形(1,2号機)、2次形(3〜9号機)、3次形(10号機以降)でデザインが異なっているのが特徴。
●バリエーション
試作車であるEH500−901。
(写真:東北本線 福島駅/撮影:U-LineのA)
こちらは1次形(1号機・2号機)。2000(平成12)年3月に登場し、試作車よりも赤色塗装を赤紫に近い色へ変更。また機器面では1基のみ搭載の主変圧器を各車体に1基、計2基の搭載した。
(写真:津軽海峡線 津軽今別駅 撮影:もこてん)
こちらは2000(平成12)年3月〜2001(平成13)年1月まで製造された、2次形のEH500形(3号機〜9号機)。1次形とライト位置が異なり、白帯の部分に設置された。
(写真:東北本線 氏家駅付近/撮影:U-lineのA)