2600系特急形気動車


惜しくも2両編成×2本の製造にとどまった
(写真:特急うずしお 高徳線 木太町〜屋島/撮影:リン)

●基本データ

デビュー年:2017(平成30)年
保有会社:JR四国
最高速度:120km/h
使用列車:うずしお
運行区間:高徳線

●8600系電車の気動車版

 当初は2000系特急形気動車の置き換えを目的に開発され、先に登場した8600系特急形電車とシステムや電気機器、サービス設備を共通化。

 車体傾斜装置についても8600系同様に、空気ばね式車体傾斜装置が採用されたが、このため後にカーブが連続する土讃線などで空気容量の確保に課題があることが判明。2000系の置き換えには2600系をベースに2000系と同様の制御付き自然振子装置を採用した2700系が量産されることになり、2600系は2両編成×2本が川崎重工業車両カンパニーで製造されるにとどまった。

 外観は「Neo japonism」をコンセプトとし、四国の自然に映えるディープレッドを基調に吉兆の伝統配色である「赤と金」を配しているのが特徴。座席のカラーは2600形が臙脂(えんじ)色、2650形が藍色で、1両ごとに異なっているほか、座席の袖仕切にはコンセントが設置。また、2600形に車椅子対応の多機能トイレ、2650形に一般用の洋式トイレと男性用トイレが設置されている。

 2017(平成30)年12月2日から特急「うずしお」で定期運用を開始。多客期には高松〜多度津間で特急「いしづち」「しまんと」の代走を行うこともある。

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