キハ281系特急形気動車
JR北海道ディーゼル特急の基本デザインを確立した281系。
(写真:特急スーパー北斗 白老〜社台/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1992(平成4)年保有会社:JR北海道
最高速度:130km/h
元使用列車:スーパー北斗、北斗
運転区間:函館本線、室蘭本線、千歳線
●飛行機と勝負する札幌〜函館輸送のエース
函館〜札幌間を走る特急の高速化を目指して誕生した車両。1992(平成4)年に、試作車2両が登場し、間もなく中間車1両を加えた3両で試験。JR四国の2000系特急形気動車の実績を元にした振り子式を搭載し、北海道でも有用であることが確認されたため、1994(平成6)年より量産車が特急「スーパー北斗」として運用を開始した。試作当初は、先頭部側面のロゴが「HEAT 281 Hokkaido Experimental Advanced Train」だったが、量産車が出来ると1994(平成6)年の営業運転開始時から「HEAT 281 Hokkaido Express Advanced Train」となり、さらに2002(平成14)年に789系電車にHEATの称号を譲り、FURICO 281となっている。
また、2004(平成16)年の大河ドラマ「新選組!」放送時には、函館戦争で壮絶な戦死を遂げた土方歳三と新選組をイメージしたラッピングを施した車両も運転されている。元々の車体の色と新選組がマッチしているため、なかなか爽やかであった。
老朽化に伴い、2022(令和4)年9月30日で定期運転を終了し、同年10月22日と23日にラストランを実施。キハ281−901は、苗穂工場内の正門近くにて、屋根付きの環境で保存されている。
●車内の様子
普通車の車内。背もたれを高くし、上下可動式枕、ドリンクホルダーが取り付けられている。
(撮影:裏辺金好)
●キハ281系バリエーション一覧
営業運転終了を前に、試作車であるキハ281-901が登場時(営業運転開始前)のロゴと塗装に戻されている。
(写真:特急北斗 稀府駅=写真1枚目、東室蘭駅=写真2枚目/撮影:リン)
登場時デザインと2002(平成14)年からのデザインの比較。
(写真:東室蘭駅=写真1枚目、新函館北斗駅=写真2枚目/撮影:リン)
大河ドラマ「新選組!」に合わせて土方歳三役の俳優・山本耕史氏の写真を中心に、新選組のイメージにラッピングされた車両。
(写真:特急スーパー北斗 五稜郭駅/撮影:ちゃけ様)