キハ283系特急形気動車
「おおぞら」時代は多客期の増結が多く、先頭車2両が連続して連結されることも。
(写真:特急スーパーおおぞら 新札幌〜上野幌/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1995(平成7)年保有会社:JR北海道
最高速度:130km/h
使用列車:オホーツク、大雪
元使用列車:おおぞら、スーパーおおぞら、スーパーとかち、スーパー北斗
運行区間:函館本線、石北本線
元運行区間:室蘭本線、千歳線、石勝線、根室本線
●帯広、釧路輸送活性化への立役者
キハ281系の成功を受けて、今度は札幌〜釧路の高速化に合わせて投入された車両。基本的なデザインは似ているが、前面の愛称表示がLED方式となったほか、ライト形状の変更や、簡易運転台のついた車両が存在するなどと、色々と違いがある。こちらも、最初は1995(平成7)〜1996(平成8)年にかけて先頭車2両、中間車1両が試作車として登場。試験の結果を受けて、量産車が1997(平成9)年より、特急「スーパーおおぞら」として運用を開始し、翌年には特急「スーパー北斗」にも投入され、2001(平成13)年までに63両が製造された。
こうして、北海道の都市間輸送の高速化に貢献したが、2011(平成23)年5月27日に石勝線清風山信号場で発生した脱線火災事故で6両が全焼したことなどから、高速化よりも安全面に重きを置くことになり、2013(平成25)年11月1日のダイヤ改正から、運転最高速度が130km/hから110km/hに引き下げられている。
2022(令和4)年3月12日改正で定期運用から離脱したが、2023(令和5)年3月18日改正で石北本線系統の特急「オホーツク」「大雪」で運行を再開。なお、グリーン車は連結されておらず、普通車のみ3両編成を基本としている。また、先頭車の側面には従来のFDURICO283ロゴに代わり、特急「オホーツク」運行区間の沿線7市町をイメージしたラッピングが掲出されている。
●車内の様子
普通車指定席を中心に2006(平成18)年12月からグレードアップが行われている。
(撮影:デューク)
グリーン車は1+2列配置で、車両中央で互い違いになっている。
(撮影:デューク)
●形式ガイド
キハ283−1〜
運転台付の普通車で、洋式トイレと男子用トイレを設置している。
(キハ283−5 釧路/撮影:裏辺金好)
キハ282−101〜
中間車で、荷物置き場と喫煙コーナー兼ミニラウンジを設置している。
(キハ283−103 釧路/撮影:裏辺金好)
キハ282−2001〜
釧路側に保安装置付きの簡易運転台を備えている。荷物置き場と喫煙コーナー兼ミニラウンジを設置している。
(キハ282−2007 釧路/撮影:裏辺金好)
キロ282−1〜
中間に連結されるグリーン車で、車内販売準備室・車掌室・男子用および共用洋式トイレ・喫煙コーナーを設置している。
(キロ282−5 釧路/撮影:裏辺金好)