キハ45系一般形気動車
首都圏色のキハ23形。
(写真:美祢線 南大嶺駅/撮影:mgpc64様 ※禁転載)
●基本データ
デビュー年:1966(昭和41)年元保有会社:国鉄、JR北海道、JR西日本、JR四国、JR九州
元運行区間:全国各地
●汎用性を高めたキハ40系の先輩
それまで国鉄では、キハ20系とキハ30系を製造してきたが、前者が地方線区向けで客用扉が狭く2扉、後者が都市向けで3扉ロングシートと、両極端な車両だった。そこで、両系列の中間的車両として開発されたのが、キハ45系である。車体はキハ20系をベースとし、しかし車体長を長くし、両開きで広い2扉を備える。また運転台はキハ58系急行型気動車の一部に見られるパノラミックウインドウを採用。やや面長の顔つきが特徴である。また、形式は内地向けが両運転車がキハ23、片運転車がキハ45、2エンジン搭載両運転台車がキハ53。北海道向けが、両運転車キハ24、片運転台キハ46である。
本系列は、本来の投入目的だった都市近郊の電化が急速に進行していたため、昭和44年まで179両が製造されただけにとどまるが、のちにキハ40系のキハ47、48にコンセプトは受け継がれている。そして、国鉄が民営化されると、JR東海を除く旅客鉄道各社に176両が承継されるが、急速に廃車が進行。2003(平成15)年に山陰地区で活躍していた最後の1両が運用を離脱し、引退した。
●カラーバリエーション
山陰地区が最後の活躍エリア。晩年はキハ23が広島支社色に塗られ、キハ40系に混じって活躍していた。
(写真:山陰本線 長門市駅/撮影:武蔵野通信局/禁転載)