キヤ191系
(写真:山陽本線 海田市駅/撮影:リン)
●基本データ
デビュー年:1974(昭和49)年最高速度:120km/h
元保有会社:国鉄、JR東日本、JR西日本
●国鉄特急スタイルの電気検測車
国鉄が登場させた架線・信号検測用の気動車で、3編成が製造。架線測定用でパンタグラフを2基装備するキヤ190形と、信号測定用のキヤ191形の2両1編成を組む。前面デザインは183系1000番台などのスタイルをベースに車体裾部は絞りがないデザインとなっている。
なお、キヤ190形のパンタグラフは集電は行わず、前位側のパンタグラフが架線の磨ヲユ量、後位側のパンタグラフが架線の変位、硬点や障害物の有無などを測定。また、車内中央部に測定室を設けている。またキヤ191形の信号測定は、ATS地上子、踏切制御子、起動回路の3項目を測定する。
国鉄民営化後には、JR東日本に2編成、JR西日本に1編成が継承されたが、JR東日本では1988(昭和63)年にキヤ191-1+キヤ190-1、2003(平成15)年にキヤ191-2+キヤ190-2が廃車。そしてJR西日本では2008(平成20)年にキヤ191-3+キヤ190-3が廃車され、形式消滅となった。
●ギャラリー
(写真:山陽本線 海田市駅/撮影:リン)