MLU001


U字型軌道用に開発されたMLU001
(写真:リニア見学センター ※模型/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1980(昭和55)年
元保有会社:国鉄 最高速度:405km/h
元運用区間:宮崎実験線

●有人走行が可能な新世代の試験車両

 1980(昭和55)年に宮崎実験線のガイドウェイをU字型に改造の上で投入された車両。従来のT字型では、台車の上に客室を設けることになるため、車体が大きくなるという欠点があることから、箱型の車両とすることができるよう、U字型のガイドウェイが採用された。

 強い磁力を発生させる超電導電磁石を搭載し、浮上と推進に同一コイルを使うことで車両の小型化に成功。1980(昭和55)年から翌年にかけて、先頭車2両と中間車1両が誕生し、定員は先頭車が8人、中間車が16人と少ないものではあるが、これまでの実験用機材といった雰囲気から、いよいよ将来の営業運転を予感させるスタイルになった。

 1982(昭和57)年1月には、2両編成で405km/hを達成している。これは無人運転での記録であるが、同年2月には有人で400.8km/hを達成し、無人運転と遜色ない速度を達成している。

 また、MLU002登場後も1987(昭和62)年の 緊急着地ブレーキ試験、1989(平成元)年の空力ブレーキの試験のために使用され、塗装は白い車体に緑色のラインに変更されている。

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