MLX−01
リニア・鉄道館で保存されているMLX01−1
(写真:リニア・鉄道館/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1995(平成7)年保有会社:JR東海
最高速度:581km/h
元運用区間:山梨リニア実験線
●山梨リニア実験線向けに開発
JR東海が1997(平成9)年の山梨リニア実験線(先行区間:18.4km)の完成に伴い開発したもので、同年4月3日から試験運転を開始。11月28日に500km/hを突破し、12月24日には設計最高速度である550km/hを達成。そして、1999(平成11)年4月14には有人・積車状態で最高速度552km/hを記録した。さらに、2002(平成14)年12月2日には有人走行世界最高速度581km/hを達成し、2004(平成16)年11月18日にはすれ違い相対速度1026km/hを記録するなど、驚異的な成果を次々と上げている。
なお、MLX01として製造された車両(計9両)は次のとおり。
【第1編成】 1995(平成17)年製造
・MLX01−1(甲府方のダブルカプス型先頭車) ※リニア・鉄道館で保存
・MLX01−11(標準中間車) ※2005(平成17)年廃車
・MLX01−2(東京方のエアロウェッジ型先頭車) ※山梨県立リニア見学センターで保存
【第2編成】 1997(平成19)年製造
・MLX01−3(甲府方のエアロウェッジ型先頭車) ※鉄道総合技術研究所で留置
・MLX01−21(長尺中間車)
・MLX01−12(標準中間車)
・MLX01−4(東京方のダブルカプス型先頭車)
【追加車両】 2002(平成14)年製造
・MLX01−901(甲府方の超ロングノーズ型先頭車)
・MLX01−22(長尺中間車)
なお、2009(平成21)年にはMLX01−901とMLX−22の改造を実施。それぞれMLX01−901AとMLX−22Aに改番の上で、車体を円形から角形にすることで居住空間を拡大。さらに、先頭部のノーズは約23mから約15mに短縮されている。営業仕様に近づけた形となり、これをもとにL0系が開発されている。
●ギャラリー
リニア・鉄道館で保存されているMLX01−1の車内
(写真:リニア・鉄道館/撮影:裏辺金好)
山梨県立リニア見学センターで保存されているMLX01−2
(写真:リニア見学センター/撮影:裏辺金好)
山梨県立リニア見学センターで保存されているMLX01−2の車内
(写真:リニア見学センター/撮影:裏辺金好)
国分寺市の鉄道総研で保存(留置)されているMLX01−3。屋外での腐食試験に供されている。
(写真:リニア見学センター/撮影:裏辺金好)
国分寺市の鉄道総研で保存(留置)されているMLX01−3の車内
(写真:リニア見学センター/撮影:裏辺金好)
2002(平成14)年に追加投入されたMLX01−901とMLX01−22(模型)。
後ろ2両はMLX01−12とMLX01−2で、2005(平成17)年からは、この4両で編成を組む。
2009(平成21)年には、MLX01−901AとMLX01−22Aに改造されている。
(写真:リニア見学センター/撮影:裏辺金好)
こちらもMLX01−901(模型)。ノーズ部分の長さが特徴的。
(写真:リニア・鉄道館/撮影:裏辺金好)
おまけ:1988(昭和63)年に発表されたMLU00X1のコンセプト。
実車は登場していないが、東京などでモックアップが展示された。
(写真:リニア見学センター/撮影:裏辺金好)