マヤ34形事業用客車


JR西日本のマヤ34 2005。向日町運転所(現・吹田総合車両所京都支所)に新製配置され、2007(平成19)年に廃車された。
(写真:山陽本線 広島駅/撮影:リン)

●基本データ・運用区間

デビュー年:1959(昭和34)年
保有会社:JR九州
元保有会社:JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、国鉄

●ラスト1両!国鉄の軌道検測用の事業用客車

 マヤ34は、従来は保線作業員が軌道の狂いを検測していたものを、列車として通常の速度で走行しながら軌道の検測を行うために国鉄が投入した高速軌道試験車である。
 あらゆる車両に連結するための双頭式連結器、各種検測・記録装置や冷房装置等の電源として自車給電用ディーゼル発電機を装備し、1981(昭和56)年までに1、2002〜2010の10両が製造。1は深い丸屋根が特徴で東急車輛で製造。1967(昭和42)年に北海道用に耐寒耐雪改造(電気暖房設置併施)が実施され、2501に改番。
 また、2000番台は当初から冷房装置を搭載したもので、日立製作所が製造を担当している。
 2501を除き、JR各社に承継されているが、現在は2009がJR九州の熊本車両センターに配置されるのみとなっている。

●ギャラリー


JR東日本のマヤ34 2004。新製以来、尾久に長らく配置されていたが2015(平成27)年に廃車。
(写真:尾久車両センター/撮影:裏辺金好)


JR北海道のマヤ34 2008。札幌運転所に配置されていたが、マヤ35形の登場により2018(平成30)年に廃車された。
(写真:函館本線 函館駅/撮影:リン)


現役最後の車両であるJR九州のマヤ34 2009。熊本車両センターに配置されている。
(写真:鹿児島本線 竹下駅付近/撮影:kajibooh)

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