オハ35系
「SL急行」で使用される大井川鐵道所有のオハ35系。
(写真:大井川鐵道大井川本線 大和田〜家山/撮影:ロクマルサン)
●基本データ
デビュー年:1929(昭和4)年保有会社:保有会社:JR北海道、津軽鉄道、大井川鐵道
使用列車:SLニセコ号(JR北海道)、ストーブ列車(津軽鉄道)、SL急行(大井川鐵道)
●現在も活躍する旧型客車
国鉄の前身である鉄道省が製造した20m級鋼製客車スハ32系の改良型で、2000両以上が製造された。戦前の代表的三等客車で、ガラスの製造技術の発達により1000mmと幅の広い窓を採用した明るい車内は乗客からの評判も良かったという。戦争を挟み、戦後の1949(昭和24)年までの長期にわたり製造されたため時期によって形態が異なるほか、近代化改造や緩急車改造された車両もあるためバリエーションは多岐にわたる。戦時中に被災した車両も多く、現在までにそのほとんどが廃車解体されてしまったが、JR北海道・津軽鉄道・大井川鐵道が保有している車両は現役で使用されている他、静態保存車も何両か存在する。
●バリエーション一覧、車内の様子など
北海道の三笠鉄道村で静態保存されているオハフ33 451。
(撮影:ロクマルサン)
大井川鐵道に在籍するオハ35 149は小倉工場で製造されたノーヘッダー・張り上げ屋根の試作車で、現存するオハ35系の中でも異彩を放つ。
(写真:大井川鐵道 新金谷駅/撮影:ロクマルサン)
リニア・鉄道館で静態保存されているオハ35 206。
(撮影:ロクマルサン)
佐久間レールパークで保存されていたオハフ33 115は2010年に解体された。
(撮影:ロクマルサン)
福岡県北九州市の和布刈公園にはオハフ33 488がEF30 1と共に保存されている。現在は休憩スペースに改装されている。
(撮影:ロクマルサン)