E1系新幹線
2003年よりリニューアルと塗装変更を実施。他の新幹線にイメージをあわせたものになった。
(写真:Maxとき 大宮駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1994(平成6)年元保有会社:JR東日本
最高速度:240m/h
元使用列車:Maxとき、Maxたにがわ、Maxあさひ、Maxやまびこ、Maxあおば
元運行区間:東北新幹線、上越新幹線
●史上初、オール2階建ての新幹線
東北・上越新幹線では開業以来200系が使用されてきたが、朝通勤時間帯などを中心に、新幹線通勤客が増加し、輸送力増強が課題となっていた。そこで、全車両を2階建てにするという前代未聞な車両が開発されることになった。それが、このE1系ある。この車両を使う列車は、E1系の愛称である「Max」を列車名の前につける。Maxとは、輸送力がMaxなのではなく、Multi Amenity Expressの略とされる。なお、試運転時には暫定的に「Double Decker Shinkansen」の略称「DDS」となっており、側面にそのステッカーが貼られていた。さて、E1系は12両固定編成で、200系12両編成に比べて約4割ほどの定員増加に成功した。また、前面形状は車体と運転台の段差をなくし、エアロダイナミックノーズの採用で空気抵抗をなくし、騒音対策も考慮されている。まさに画期的な試みのE1系だったが、製造は6編成にとどまり、発展形であるE4系に製造が移行。
また、当初は東北新幹線で「Maxやまびこ」「Maxあおば」として、上越新幹線で「Maxあさひ」「Maxとき」として使用されていたが、1999(平成11)年12月4日改正で東北新幹線から引退。その後、上越新幹線のみの運行となり、「Maxとき」「Maxたにがわ」で運用されてきたが、2012(平成24)年9月29日改正で、全車両が定期運用から離脱した。
引退記念列車として同年10月27日に「ありがとうMaxあさひ号」(新潟→東京)、10月28日に「さよならE1Maxとき号」が団体臨時列車として運転され、運用に幕を下ろすことになる。
ちなみにE1系は、一桁の系列名だが、それぞれの車両の形式はE153、E155など三桁である。また、Eとは、JR東日本独自の呼称で東の英語「East」からとったもので、在来線の特急「スーパーあずさ」用のE351系より採用されている。
●旧塗装
登場時のE1系塗装。
(写真:Maxとき 東京駅/撮影:裏辺金好)
●車内の様子
普通車の車内。(撮影:裏辺金好)
グリーン車の車内。(撮影:CH様 禁転載)
●ロゴマーク
旧塗装の車体側面のロゴ。
(写真:Maxとき 東京駅/撮影:裏辺金好)
新塗装化後のE1系ロゴ。トキが描かれている。
(写真:Maxとき 東京駅/撮影:裏辺金好)
新潟県中越地震の復興への祈りを込めたステッカー。(*2005年2月)
(写真:Maxとき 東京駅/撮影:裏辺金好)
新潟県中越地震の支援を感謝したステッカー。(*2006年4月)
(写真:Maxとき 東京駅/撮影:裏辺金好)
朱鷺のひな誕生を記念したステッカー。(*2012年9月)
(写真:Maxとき 高崎駅/撮影:裏辺金好)