E4系新幹線
E4系の登場時塗装(前)と現在の塗装(後)の16両編成。
(写真:Maxとき 上越新幹線 高崎駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1999(平成11)年保有会社:JR東日本
最高速度:240km/h
元使用列車:Maxやまびこ、Maxなすの、Maxとき、Maxたにがわ
元運行区間:東北新幹線、上越新幹線
●オール二階建て、16両編成の大迫力
700系の顔を縦に引き延ばしたような、このユニークな顔の新幹線車両。オール2階建て新幹線第2弾のE4系である。E1系の発展形で、同じくJR東日本の東北・上越新幹線で使用するために製造された。8両編成を基本とするが、2編成連結により最大16両で運用されている。16両と言えば、300系や500系などもそうだが、こちらはオール2階建ての16両。収容力は、まさに世界最大となる。そして、この2編成連結がE1系と異なる点。また、さらなる騒音の解消を目指し、先頭部の長さはE1系の9.4mに対し、こちらは11.5mとなった。また、E1系同様に、この車両も「通勤形新幹線」である。そのため、収容力を優先し、最高速度は240km/hと、最新型より低めに設定されている。
また、外装、内装共に高級感を追求し、きめ細かい空調設備やワゴンリフトを設けて、E1系では不可能であったワゴンによる車内販売も可能にしている(ただし、代替措置としてE1系には自動販売機が設置されている)。さらに山形新幹線「つばさ」との連結運転も実施され、JR東日本を代表する新幹線として運用されていたが、東北新幹線ではE5系投入による速達化が進み、E4系は全編成が上越新幹線に集結することになった。これに伴い、2012(平成24)年9月29日改正で東北新幹線(大宮以北)での運用を終了した。
2014(平成26)年4月からは新潟デスティネーションキャンペーンに合わせて、上越新幹線用E4系は、E1系リニューアル時に採用された、「朱鷺(とき)色」と称されるピンク帯に塗装変更を開始。朱鷺を描いたロゴマークも掲出している。
後継車両としてE7系が投入されたことにより、2021(令和3)年10月1日を以って定期運用を離脱。団体臨時列車としても同年10月17日の運転が最後となった。
なお、新津鉄道資料館(新潟市秋葉区)でP1編成の先頭車(E444−1)が保存されている。
●カラーバリエーション
E1系リニューアル色に倣って塗装変更されたE4系。
(写真:Maxとき 上越新幹線 高崎駅/撮影:裏辺金好)
●車内の様子
E4系普通車(4〜6号車)2階席。なお、東京寄り(1〜33号車)の2階の座席は、座席中央の肘掛を省略した横3列+3列で少々窮屈。
(撮影:裏辺金好)
E4系普通車1階席の車内。
(撮影:CH様 禁転載)
グリーン車の車内。レッグレストを装備する2+2列のリクライニングシート。濃い緑色地に黄色の幾何学模様が描かれたモケットが特徴的。
(撮影:裏辺金好)
●ロゴマーク・細部など
愛称・行先表示
(撮影:裏辺金好)
塗装変更前のロゴマーク
(撮影:リン)
塗装変更後のロゴマーク
(撮影:リン)
2021年の引退時にはラストランを記念したステッカーが追加されている。
(撮影:裏辺金好)
2編成連結した姿。
(写真:Maxとき 新潟駅/撮影:リン)